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備中鍬(びっちゅうぐわ)は、深耕や水田荒起に用いる鍬を改良した農具である。 材料に股木を利用した「股鍬」の一種〔民族探訪事典・211頁、民具の事典・239頁〕。弥生時代から存在していた股鍬が改良されたもの。弥生時代のものは木製だったが、古墳時代になると鉄製のものも生まれた〔民具の事典・239頁〕。刃の先が2本から6本に分かれているものを「備中鍬」と呼称した〔民具の事典・239頁〕。「備中鍬」の名前で呼ばれるようになったのは江戸時代からで、別名に「万能」、「マンガ」などがある〔民具の事典・239頁〕。 歯が三本の備中鍬は三つ子、三本鍬、三本万能、三本マンガと呼び、歯が四本の備中鍬を四つ子、四本鍬、四本万能、四本マンガと呼んだ〔民具の事典・239頁〕。刃の形状には、尖ったもの、角形、撥形がある〔民具の事典・239頁〕。 備中鍬は文化文政時代に普及〔民具の事典・239頁〕、平鍬と違い、湿り気のある土壌を掘削しても、金串状になっている歯の関係で歯の先に土がつきづらいのが利点〔民具の事典・239頁〕。粘土質の土壌や、棚田を耕すために使われた〔民具の事典・239頁〕。また、馬や牛を所有することが出来ない小作農にもよく使われた〔民具の事典・239頁〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「備中鍬」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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