|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 元 : [げん, もと, がん] 1. (n,n-suf,n-t) (1) origin 2. basis 3. foundation 4. (2) former ・ 元帥 : [げんすい] 【名詞】 1. (field) marshal 2. (fleet) admiral 3. general of the army ・ 帥 : [そつ] (n) (ancient) governor ・ 杖 : [つえ] 【名詞】 1. cane 2. walking stick 3. staff
元帥杖(げんすいじょう、、)は、元帥の階級又は称号、権限等を有する軍人が佩用する、その地位・名誉を表章するバトン。本項では、杖やバトンではないが元帥の地位にあるものが佩用する、類似の権威表章物も記載する。 == 概要 == ローマ帝国時代の軍司令官(レガトゥス)は短いバトンを皇帝より授けられ、これを頭の上に掲げて皇帝の意思を表した。その流れから短いバトンが軍司令官の権威を示すようになり、ルネサンス期頃から古式の復活としてヨーロッパ各地において用いられた。当初は長くなめらかな木の棒だったが、徐々に金属細工などで豪華なつくりになっていった。長さは和訳から想像されるほど長くはなく、大体50cm前後である。ナチス・ドイツ軍の場合は、元帥杖の他に略式元帥杖が設定されており、普段はこちらを用いていた。こちらの長さは約75cmである(カイテル元帥画像参照)。先端部分には派手な装飾はなされず、その点が王笏とは異なる。 手に持つ階級章ともいえる元帥杖だが、全ての国の元帥が所有しているわけではなく、中には元帥号はあっても元帥杖が存在しなかったり、元帥杖とは違う物が与えられたりすることもある。前者の代表国はアメリカ合衆国で、後者の代表はポーランドである。古くから元帥、もしくはそれに相当する称号階級の伝統を持つ国家では今も元帥杖が存続している事が多い。 アメリカの元帥は比較的新しく、第二次大戦中にイギリスとの共同作戦上、元帥が存在しないことが運用上不都合を生じるため創られた、まさに実用性だけの階級のため、極端な権威付けが必要なく元帥杖なども造られなかった。ポーランドではバトンではなく、メイスが元帥の象徴として用いられた。 File:TillyOdeonsplatzMunich.JPG|ティリー伯ヨハン・セルクラエス像。ミュンヘン、フェルトヘルンハレ File:Fleuranges.jpg|16世紀のフランス元帥 、の肖像 File:Prince Albert 404387.jpg|ヴィクトリア女王皇配アルバートの肖像 File:HGM Marschallstab von Erzherzog Friedrich von Österreich.jpg|オーストリア=ハンガリー帝国元帥フリードリヒ・フォン・エスターライヒ=テシェンの元帥杖 File:Foch funérailles bâtons de maréchal.jpg|フェルディナン・フォッシュの葬儀。左からイギリス、フランスの元帥杖、ポーランドのブラヴァ File:Musee-de-lArmee-IMG 1072.jpg|第二次世界大戦におけるフランス陸軍元帥の元帥杖。蔵 File:Bundesarchiv Bild 183-C13029, Nürnberg, Reichsparteitag, von Blomberg, Hitler.jpg|アドルフ・ヒトラーに対し元帥杖を使った敬礼を行うヴェルナー・フォン・ブロンベルク陸軍元帥、1937年9月 File:Bundesarchiv Bild 183-L18622, Hauptquartier, Hitlers 52. Geburtstag.jpg|ドイツの三元帥。左からヴァルター・フォン・ブラウヒッチュ陸軍元帥、ヘルマン・ゲーリング国家元帥、エーリヒ・レーダー海軍元帥、ヒトラー。1941年4月21日 File:Sotamarsalkan sauva.png|フィンランド元帥カール・グスタフ・エミール・マンネルヘイムの佩用した元帥杖 Image:Wilhelm_Keitel_Kapitulation.jpg|略式元帥杖。ヴィルヘルム・カイテル陸軍元帥、1945年5月8日 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「元帥杖」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|