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アルビノ(albino)は、動物学においては、メラニンの生合成に係わる遺伝情報の欠損により 先天的にメラニンが欠乏する遺伝子疾患がある個体である。 は元はスペイン語ないしポルトガル語で〔『リーダーズ英和辞典』1984〕、albo(白)の語幹 alb- に in(指小辞)+ o(男性形名詞語尾) をつけた語である。正確には、疾患それ自体はアルビニズム () という〔ICD-10〕。ヒトの個体のことも、政治的正しさからは「アルビノ」より「アルビニズムの人 ()」の方が好ましいという主張もある〔NOAH — What is Albinism? 〕。アルビニズムの対義語(メラニン沈着症)は である。 この遺伝子疾患に起因する症状は先天性白皮症(せんてんせいはくひしょう)、先天性色素欠乏症、白子症などの呼称がある。また、この症状を伴う個体のことを白化個体、白子(しらこ・しろこ) 〔「白子」という表現には差別的な意味合いが含まれているという見方もあり、近年では使用が避けられる傾向にある。〕などとも呼ぶ。さらに、アルビノの個体を生じることは白化(はくか・はっか)、あるいは白化現象という。 一方、植物学では、光合成色素を合成できない突然変異個体のことである〔たとえば〕。このような個体は独立栄養が営めないため、種子中の栄養を使い切ってしまった時点で枯死することになる。 本稿では、主として動物学用語としてのアルビノについて解説する。 == 概要 == 先天的なメラニンの欠乏により体毛や皮膚は白く、瞳孔は毛細血管の透過により赤色を呈する。劣性遺伝や突然変異によって発現する。広く動物全般に見られ、シロウサギやシロヘビが有名である。ほとんどの場合、視覚的な障害を伴い、日光(特に紫外線)による皮膚の損傷や皮膚がんのリスクが非常に高い。また外部から発見されやすく自然界での生存は極めてまれである。そのため、しばしば神聖なものやあるいは逆に凶兆とされ、信仰の対象として畏れられる。また、観賞用としても人気がある。なおアルビノは、正常な遺伝情報により白化した白変種とは異なる。 ヒトのアルビノは医学的に先天性白皮症と呼ばれる。チェディアック・東症候群 (CHS) 、ヘルマンスキー・プドラック症候群 (HPS) 、グリシェリ症候群 (GS) の合併症として起こる色素欠乏を白皮症に含める場合もある。 アフリカ南東部(サブサハラ)では、「アルビノ」の体には特別な力が宿るという迷信から、臓器や体の一部など売却する目的で、アルビノの人々をターゲットにした殺人が後を絶たない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「アルビノ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Albinism 」があります。 スポンサード リンク
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