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洗礼者ヨハネ(せんれいしゃヨハネ、, , , , , , , BC6–2年頃~36年頃〔本項目英語版による〕)は、『新約聖書』に登場する古代ユダヤの宗教家・預言者。個人の回心を訴え、ヨルダン川でイエスらに洗礼(バプテスマ)を授けた。『新約聖書』の「ルカによる福音書」によれば、父は祭司ザカリア、母はエリサベト。 バプテスマのヨハネ、洗者ヨハネとも。正教会ではキリストの道を備えるものという意味の前駆()の称をもってしばしば呼ぶ。日本ハリストス正教会での呼称は前駆授洗イオアン(ぜんくじゅせんイオアン)。 イエスの弟子である使徒ヨハネとは別人である。 == 生涯 == === 出生と洗礼活動 === 『ルカによる福音書』ではヨハネの母エリサベトとイエスの母マリアは親戚だったという(ルカ1:36)。同福音書においては、ヨハネは天使によってその誕生を予言されている。 『マタイによる福音書』3章によればヨハネは「らくだの皮衣を着、腰に革の帯をしめ、いなごと野蜜を食べ物」とする人物であった。ヨルダン川の河畔の「荒野」で「神の国」が近づいたことを人びとに伝え、人びとに「悔い改め」を迫って、罪のゆるしに至る洗礼を授けていた。西暦28年ころにはナザレのイエスにも洗礼を授けた。イエスはこののち、ヨハネによって創始された荒野での洗礼活動に入っている。なお、ヨハネが求めた「悔い改め」とは道徳的な改心ではなく、むしろ、従来の当時のユダヤにおける人間の生活上の価値基準を180度転換すること、文字通りの「回心」であった。ヨハネは、ファリサイ派など当時のユダヤの主流派が、過去において律法を守って倫理的な生活を送ってきたことを誇り、それを基準として律法を守らない人びと、あるいは、貧困などによって守りたくても守ることのできない人びとを差別し、穢らわしいものとして蔑む心のありようを「罪」と考えたのである〔荒井(1988)p.110-111「イエス・キリスト」〕。 なお、『ヨハネによる福音書』1:35では、他の福音書でもイエスの最初の弟子とされるシモン・ペトロとアンデレが、以前はヨハネの弟子であったとしている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「洗礼者ヨハネ」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 John the Baptist 」があります。 スポンサード リンク
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