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光発芽種子(ひかりはつがしゅし/こうはつがしゅし、photoblastic seed)とは、光の照射を発芽の条件とする植物の種子のこと〔岩波 生物学辞典 第4版 p1142〕。明発芽種子(めいはつがしゅし)または好光性種子(こうこうせいしゅし)とも呼ばれる。光発芽の実験によく用いられるレタスの他、シロイヌナズナ、イワタバコ、ヤドリギ、マツヨイグサ、イチジク、イチゴなど、多くの野外植物の種子がこの特徴を持っている〔〔東京化学同人 生物学辞典 p1065〕。対立する語に暗発芽種子がある。 == 概要・原理 == 光発芽種子は、一般に発芽に必要な水、酸素、温度等の条件が揃っても、暗黒下では発芽しない。しかし、波長およそ 650nm-680nm の赤色光によって誘導されるが、赤外光(710-740 nm)では逆に発芽が抑制される。これらの二つの波長域の光がいずれもシグナルとして機能し、最後に照射された光によって、発芽するかしないかが決まる。この応答は可逆的であり、このような発芽を光発芽と呼ぶ。レタスの栽培品種 Grand Rapids の光発芽についての研究から、この可逆的光形態形成反応やフィトクロムが発見された〔テイツ/ザイガー植物生理学 p393〕〔植物生理学 p403〕。 光可逆反応の中心となるフィトクロムは、赤色光吸収型(Pr)および遠赤色光吸収型(Pfr)の2つの型がある。これらはそれぞれの吸収波長の光を受容することで、他方へと変換される(光可逆性)。Pr と Pfr のうち活性型は後者であり、赤色光を受光して Pfr が蓄積することで、発芽へ向けた種々の生理現象が活性化される〔テイツ/ザイガー植物生理学 p382〕。 なおレタス等における光依存的な発芽は、植物ホルモンの一つであるジベレリンの生理活性型の増加を引き起こす。またジベレリン処理は赤色光照射を代替して発芽を誘導する。従って、フィトクロムはジベレリンの生合成を制御している可能性が示唆されている〔テイツ/ザイガー植物生理学 p393〕〔植物生理学 p403-4〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「光発芽種子」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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