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免疫[めんえき] 【名詞】 1. immunity 2. immunization 3. immunisation =========================== ・ 免 : [めん] (n) dismissal ・ 免疫 : [めんえき] 【名詞】 1. immunity 2. immunization 3. immunisation
免疫 ( リダイレクト:免疫系 ) : ウィキペディア日本語版 | 免疫系[めんえきけい]
免疫系(めんえきけい、immune system)は生体内で病原体などの非自己物質やがん細胞などの異常な細胞を認識して殺滅することにより、生体を病気から保護する多数の機構が集積した機構である。精密かつダイナミックな情報伝達を用いて、細胞、組織、器官が複雑に連係している。この機構はウイルスから寄生虫まで広い範囲の病原体を感知し、作用が正しく行われるために、生体自身の健常細胞や組織と区別しなければならない。 この困難な課題を克服して生き延びるために、病原体を認識して中和する機構が一つならず進化した。細菌のような簡単な単細胞生物でもウイルス感染を防御する酵素系をもっている。その他の基本的な免疫機構は古代の真核生物において進化し、植物、魚類、ハ虫類、昆虫に残存している。これらの機構はディフェンシンと呼ばれる抗微生物ペプチドが関与する機構であり、貪食機構であり、〔 〕 補体系である。ヒトのような脊椎動物はもっと複雑な防御機構を進化させた。脊椎動物の免疫系は多数のタイプのタンパク質、細胞、器官、組織からなり、それらは互いに入り組んだダイナミックなネットワークで相互作用している。このようないっそう複雑な免疫応答の中で、ヒトの免疫系は特定の病原体に対してより効果的に認識できるよう長い間に適応してきた。この適応プロセスは適応免疫あるいは獲得免疫(あるいは後天性免疫)と呼ばれ、免疫記憶を作り出す。特定の病原体への初回応答から作られた免疫記憶は、同じ特定の病原体への2回目の遭遇に対し増強された応答をもたらす。獲得免疫のこのプロセスがワクチン接種の基礎である。 免疫系が異常を起こすと病気になる場合がある。免疫系の活動性が正常より低いと、免疫不全病が起こり感染の繰り返しや生命を脅かす感染が起こされる。免疫不全病は、重症複合免疫不全症のような遺伝病の結果であったり、レトロウイルスの感染によって起こされる後天性免疫不全症候群 (AIDS) や医薬品が原因であったりする。反対に自己免疫病は、正常組織に対しあたかも外来生物に対するように攻撃を加える、免疫系の活性亢進からもたらされる。ありふれた自己免疫病として、関節リウマチ、I型糖尿病、紅斑性狼瘡がある。免疫学は免疫系のあらゆる領域の研究をカバーし、ヒトの健康や病気に深く関係している。この分野での研究をさらに推し進めることは健康増進および病気の治療にも期待できる。
== 概要 == 免疫とは、ヒトや動物などが持つ、体内に入り込んだ「自分とは異なる異物」(非自己)を排除する、生体の恒常性維持機構の一つである。一般に、薬物や化学物質などの排除には、肝臓の酵素による代謝が働くのに対し、免疫はそれよりも高分子であるタンパク質(ヘビ毒やハチ毒など)や、体内に侵入した病原体を排除するための機構として働くことが多い。特に病原体による感染から身を守るための感染防御機構として重要であり、単に「免疫」と呼ぶ場合には、この感染防御免疫のことを指す場合も多い。 免疫系は自然免疫(先天性免疫、基本免疫)と獲得免疫(後天性免疫、適応免疫)とに大別される。 自然免疫にはある特殊な細胞が備わっており、それらは侵入物が自己を再生産したり宿主に対し重大な被害をもたらす前に発見、排除し、病原体が体内で増殖して宿主に深刻な害を及ぼす前に対処する事ができる。 一方の獲得免疫は抗体や補体などの血中タンパク質による体液性免疫の他に、リンパ球などの細胞による細胞性免疫によって担われている。リンパ球には分化成熟して免疫グロブリンを産生するB細胞のほかに、胸腺で分化成熟するT細胞などがある。その他、食作用によって抗原を取り込んで分解してT細胞に提示する樹状細胞なども免疫機能の発現に関与する。これらの細胞は骨髄で産生され、胸腺やリンパ節、脾臓などのリンパ系組織での相互作用をへて有効な機能を発揮するようになる。 自然免疫も適応免疫もその効果のほどは自己と非自己の分子の区別ができる能力をもった免疫系かどうかにかかっている。 免疫学において自己分子とは、免疫系によって外来物質と区別できるような自己の身体要素のことである〔Smith A.D. (Ed) ''Oxford dictionary of biochemistry and molecular biology.'' (1997) Oxford University Press. ISBN 0-19-854768-4〕。 反対に非自己分子とは、免疫系によって外来物質と区別される外来分子のことである。非自己分子の一つのクラスは、抗原(antigen; これは''anti''body ''gen''eratorの短縮語である)と呼ばれ、特異的な免疫受容体に結合し、免疫応答を誘発する物質と定義される〔。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「免疫系」の詳細全文を読む
英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Immune system 」があります。
免疫 [ めんえき ]
=========================== 「 免疫 」を含む部分一致用語の検索リンク( 302 件 ) (抗)免疫体 (細胞)膜面免疫グロブリン B型肝炎免疫グロブリン B型肝炎高度免疫グロブリン FCフラグメント(免疫グロブリンの) Fab免疫グロブリン、抗原結合免疫グロブリン H鎖(免疫グロブリン重鎖) H鎖免疫グロブリン J鎖免疫グロブリン L鎖(免疫グロブリン分子) アジュバント、補助剤(薬)(佐剤)、抗原(免疫)増強剤(薬) エイズ、後天性免疫不全症候群 カッパ(κ)鎖免疫グロブリン ネゼロフ症候群(T細胞欠乏による常染色体劣性免疫不全) ヒト免疫不全ウイルス ラムダ(λ)鎖免疫グロブリン リンパ球免疫 ロケット免疫電気泳動 ロケット免疫電気泳動法 一元放射免疫拡散 一元放射免疫拡散法 一次免疫応答 二元免疫拡散 二元免疫拡散法 二次免疫応答 二重免疫拡散法 交さ免疫 交さ免疫化 交さ免疫反応物質 交叉免疫 交叉免疫寛容 交叉免疫電気泳動法 交差免疫 交差免疫電気泳動法 人免疫グロブリン 体液免疫 体液性免疫 先天免疫 先天免疫、子宮内免疫、胎盤免疫 先天免疫不全症候群 先天性免疫 先天性免疫不全 先天性免疫不全症候群 免疫 免疫(反応性)インスリン 免疫(学)的細胞障害性 免疫(学的) 免疫(学的)不応答(性)、免疫学的不反応(性) 免疫(学的)寛容 免疫(学的)応答 免疫(学的)抑制 免疫(学的)疾患 免疫(学的)監視(機構) 免疫(性) 免疫(法)、免疫化(処置) 免疫たんぱく(質) 免疫アジュバント 免疫エンハンスメント 免疫グロブリン 免疫グロブリンA 免疫グロブリンアロタイプ 免疫グロブリンクラス 免疫グロブリンサブクラス 免疫グロブリン沈着症 免疫グロブリン異常症 免疫グロブリン異常血 免疫グロブリン異常血(症) 免疫グロブリン病 免疫グロブリン血症 免疫グロブリン遺伝子 免疫コングルチニン 免疫タンパク 免疫ネットワーク 免疫ブロット法 免疫不全 免疫不全、免疫欠損 免疫不全宿主 免疫不全宿主、易感染性宿主 免疫不全患者 免疫不全状態 免疫不全状態、易感染性、免疫無防備状態 免疫不全症 免疫不全症候群 免疫不適合性 免疫付着 免疫付着反応 免疫体 免疫制御機構 免疫動物 免疫化 免疫化学療法 免疫単位 免疫原 免疫原性 免疫反応 免疫吸着 免疫吸着剤 免疫委任細胞(抗原感作細胞) 免疫学 免疫学的 免疫学的不応性 免疫学的抑制 免疫学的検定 免疫学的検定(法)、免疫学的測定(法)、イムノアッセイ 免疫学的認識 免疫学的避妊法 免疫寛容 免疫強化 免疫応答 免疫応答遺伝子 免疫性台木 免疫性品種 免疫性物質 免疫性血小板減少症 免疫感作 免疫抑制 免疫抑制作用 免疫抑制剤 免疫抑制因子 免疫抑制物質 免疫抑制療法 免疫抑制薬 免疫抑制薬(物質、因子) 免疫抑制遺伝子 免疫抗体 免疫担当細胞 免疫拒絶反応 免疫拡散 免疫拡散(法) 免疫拡散法 免疫放射定量分析法 免疫検定 免疫検定法 免疫機構 免疫機能 免疫毒性 免疫沈降物 免疫測定法 免疫溶菌 免疫溶菌反応 免疫溶血 免疫溶血反応 免疫異常症 免疫異物除去 免疫病 免疫病理学 免疫療法 免疫的摘出 免疫的認識 免疫的選択 免疫監視 免疫監視機構 免疫粘着 免疫細胞 免疫細胞化学 免疫細胞溶解 免疫細胞溶解反応 免疫組織化学 免疫老化 免疫能 免疫芽細胞 免疫薬理学 免疫蛍光 免疫蛍光抗体法 免疫蛍光法 免疫血清 免疫血清グロブリン 免疫血清療法 免疫複合体 免疫複合体病 免疫複合体糸球体腎炎 免疫記憶細胞 免疫調節薬 免疫適格 免疫適格(担当)細胞 免疫適格性、免疫能 免疫適格細胞 免疫遺伝学 免疫防御 免疫電子顕微鏡法 免疫電気泳動 免疫電気泳動(法) 免疫電気泳動法 免疫麻ひ 全身免疫 分泌型免疫系 単クローン(性)免疫グロブリン異常 単クローン(性)免疫グロブリン血症 単クローン免疫グロブリン異常 原発性免疫不全症候群 受動免疫 受動免疫化 受身(受動)免疫 受身免疫 受身免疫処置 同位元素標識免疫拡散 同位元素標識免疫拡散法 同位元素標識免疫電気泳動 同位元素標識免疫電気泳動法 同種(同系)免疫 同種免疫 同種免疫化 同種異系免疫 同種異系免疫化 国際単位:免疫単位 多クローン性免疫グロブリン血症 多発性内分泌欠陥-自己免疫-カンジダ症症候群 多腺性自己免疫疾患 子宮内免疫 実験的自己免疫性ぶどう膜網膜炎 家族免疫 局所免疫 後天免疫 後天性免疫不全症候群 性免疫 抗う蝕免疫 抗毒素免疫 抗精子免疫 抗腫瘍免疫 抗齲蝕免疫 放射(標識)免疫拡散(法) 放射(標識)免疫電気泳動(法) 放射免疫学 放射免疫検定 放射免疫測定法 放射免疫電気泳動 放射性免疫吸着法 放射性免疫検定 放射性免疫測定法 放射標識免疫電気泳動 放射状免疫拡散 母児免疫 母子免疫 永久免疫 活動免疫 液性免疫 特異免疫 特異免疫療法 獲得免疫 獲得免疫、後天免疫 異常免疫 異常免疫(過程) 異常免疫グロブリン血症 直接免疫蛍光抗体法 相対免疫 神経免疫学 移植免疫 精子免疫 精神神経免疫学 細胞免疫 細胞媒介免疫 細胞媒介性免疫 細胞媒介性免疫、細胞(性)免疫 細胞性免疫 細胞膜免疫グロブリン 経口免疫 経口免疫(法) 絶対免疫 続発性免疫不全症候群 能動免疫 能動免疫、活動免疫 能動免疫化 能動免疫療法 腫瘍免疫 膜免疫グロブリン 膜表面免疫グロブリン 自己免疫 自己免疫不全 自己免疫寛容 自己免疫性心筋炎 自己免疫性溶血性貧血 自己免疫性血小板減少性紫斑病 自己免疫性補体結合反応 自己免疫機序 自己免疫現象 自己免疫疾患 自己免疫疾患(病) 自然免疫 薬物誘発免疫性溶血性貧血 蛍光免疫測定(法) 蛍光抗体法、免疫蛍光検査 補助免疫化学療法 補助免疫療法 複合型免疫不全症候群 適応免疫 遺伝性免疫 部分免疫 部分免疫寛解 酵素イムノアッセイ、酵素免疫定量 酵素免疫検定法 酵素免疫測定法 酵素結合免疫吸着検定法 酵素結合免疫吸着検査法、イライサ、エライサ 酵素結合免疫測定法 重症複合免疫不全 重症複合免疫不全症 防御免疫 随伴性免疫 集団免疫 非特異的免疫療法 養子免疫 高免疫グロブリン血症E症候群
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