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全か無かの法則 : ミニ英和和英辞書
全か無かの法則[ぜんかむかのほうそく]
all-or-none law
===========================
: [ぜん]
  1. (n,pref) all 2. whole 3. entire 4. complete 5. overall 6. pan 
: [む]
 【名詞】 1. nothing 2. naught 3. nought 4. nil 5. zero
: [ほう]
  1. (n,n-suf) Act (law: the X Act) 
全か無かの法則 : ウィキペディア日本語版
全か無かの法則[ぜんかむかのほうそく]
全か無かの法則(ぜんかむかのほうそく、英 all-or-none principle、all-or-none law)とは刺激の強さと反応の大きさに関する法則であり、悉無律(しつむりつ)とも呼ばれる。
== 概要 ==
全か無かの法則は、筋繊維(筋線維とも)や神経繊維(神経線維とも)に見られるものである。これらの部分は、刺激に対して、一定の反応を返す。神経であれば、それは興奮であり、筋繊維では収縮である。これらは、いずれも、その程度に様々な差があり、たとえば生物において、他のものに力を及ぼすのは筋繊維の収縮によるし、その力は状況に応じて調節されるものである。
ところが、それらの個々の構成要素においては、そのようなことは見られない。加えられた刺激が限界値(閾値)より弱い場合は全く反応しない。そして、閾値に達すると反応するが、その大きさは最大限度であり、それ以上に刺激を強めても、反応は大きくならない。つまり、反応しないときは一切反応せず(無)、反応するときには完全に反応し(全)、その反応にはこの両極端しか存在しない、ということを示した法則である。
上述のように、総体としての刺激に対する反応は、刺激の強さによって強弱があるはずである。これは、神経と筋肉のどちらの場合も、それを構成する単位が複数集まったものであり、個々の単位の閾値が異なることによる。つまり、刺激が弱い場合には少数の単位だけが反応し、強い場合にはより多数の単位が反応する。そのため、全体で見れば刺激への反応はこの法則に従わない。
この法則は、1871年にH・P・ボウディッチ(Henry Pickering Bowditch)が行った、カエル心臓を用いた実験により提唱された。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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