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holism =========================== ・ 全 : [ぜん] 1. (n,pref) all 2. whole 3. entire 4. complete 5. overall 6. pan ・ 全体 : [ぜんたい] 1. (n-adv,n-t) whole 2. entirety 3. whatever (is the matter) ・ 論 : [ろん] 【名詞】 1. (1) argument 2. discussion 3. dispute 4. controversy 5. discourse 6. debate 7. (2) theory 8. doctrine 9. (3) essay 10. treatise 1 1. comment
ホーリズム(Holism)とは、ある系(システム)全体は、それの部分の算術的総和以上のものである、とする考えのことである。あるいは、全体を部分や要素に還元することはできない、とする立場である。 すなわち、部分部分をバラバラに理解していても系全体の振る舞いを理解できるものではない、という事実を指摘する考え方である。部分や要素の理解だけでシステム全体が理解できたと信じてしまう還元主義と対立する。全体論と訳すこともある。 == 概説 == ホーリズムは有機体論やシステム論と関連がある〔。 これらの考え方は、現在では分子から人間社会に至るまで、生物、社会、経済、精神、言語体系 など様々な系において成り立つことが分かっている。 古い科学の問題点を克服するために、今後の科学に求められている論点である〔石黒武彦『科学の社会化シンドローム』岩波書店2007、p.111~112〕 「ホーリズム」という表現自体は、ギリシア語の「ホロス(ὅλος, holos)」(全体、総和)に由来する〔。 「holism」という用語自体は、ジョン・スコット・ホールデンの生物学理論から影響を受けた、南アフリカの哲学者ヤン・スマッツが''Holism and Evolution''『ホーリズムと進化』(1926)〔''Holism and Evolution'' ISBN-10: 0548114323。翻訳本:『ホーリズムと進化』ISBN 4472403161〕が用いたものが広まったものである〔。〔(注)ヤン・スマッツは 化合物→植物→動物→人格→国家集団→真善美の理念、というような創造進化統合の過程の意味で使用した。〕 概念としての起源はドイツ・ロマン主義の自然哲学に遡ることができ、機械論の問題点を指摘し自然の全体的認識を目指したシェリングの「有機的組織化」(Organisation)の概念などにもその勃興を見ることができる〔。 さらに、人間の精神は部分や要素の集合ではなく、全体性や構造こそ重要視されるべきというゲシュタルト心理学もホーリズムの系譜に属する。 現象学にもホーリズム的な考え方がある。 近代科学の還元主義的手法を批判しつつ《ホロン》という概念を提唱したケストラーの思想にもホーリズムがある。また、そのケストラーの思想を汲んだニューエイジ・サイエンスの潮流にもそれが見られる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ホーリズム」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Holism 」があります。 スポンサード リンク
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