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全国青年問題研究集会(ぜんこくせいねんもんだいけんきゅうしゅうかい)は、全国各地の青年団員らを対象として日本青年団協議会(日青協)が主催して開催される事業。近年は毎年3月上旬に東京・日本青年館で開かれている。一般的には道府県単位などで開催される青年問題研究集会(後述)も引っくるめて「青研」という略称で呼ばれている。 ==内容== 参加するためには自分の居住する道府県青年団連合組織(道府県団)の推薦が必要とされる。したがって東京都など道府県団のないところを除いては、直接主催者に申し込んでも原則として参加できない。 参加者は自分たちが行っている青年団活動、あるいは日常の生活について、内容やその問題点などを1000字から2000字程度のレポートにまとめ上げ提出する。主催者は多岐にわたるこれらレポートをジャンル別に分け、テーマが類似するもの同士で分科会を設定する。一分科会の構成人員はだいたい10名前後である。 近年は大きく以下のジャンルが主催者により設定されている。 ;「豊かな文化・スポーツ・レクリエーション活動をすすめるために」 :祭りなど伝統芸能の継承や合唱・演劇・踊り(よさこい、ヤートセ)などの文化活動の取り組み、スポーツイベントの運営やそれらのイベントの参加をきっかけに青年団に入団した体験等のレポートが当てはまる。 ;「青年の暮らしを豊かにするために」 :就業に関する問題(就業環境や賃金など)や恋愛や結婚に関する問題など、自分たちの日常生活に関するレポートが当てはまる。傾向としては仕事や家庭と青年団活動の両立に悩むものが多い。 ;「集団活動を豊かに推進するための実践」 :主に地域や市町村青年団連合組織(市町村団)のリーダーが対象。地域活動の取り組みや組織運営・拡充の問題点、青年団活動の意義などに関するレポートが当てはまる。近年の青年団組織の弱体化を反映して、このジャンルのレポートが最も多い。 ;「不公正・差別をなくして明るく住みよい平和な社会・環境をつくるための実践」 :平和運動や地方自治、男女共同参画社会、人権等に関する問題など、地域における社会活動への取り組みに関するレポートが当てはまる。 ;「道府県単位の運動をどう組織していくか」 :主に道府県団のリーダーやリーダー候補が対象。道府県団の運営や事業の拡充、そしてその存在意義などに関するレポートが当てはまる。 分科会には有識者や青年団OBによる助言者が配置されるが、この集会はあくまでも同じ問題意識を持った参加者同士による議論と、それによる問題解決に主眼が置かれており、基本的に助言者は、議論が膠着した時に自身の体験や専攻分野に基づくヒントの提示しか行わない。したがって、参加者に発言を促したり、議論が脱線しないようにリードする司会者には豊富な経験と高い技量が求められる。なお、司会者は日青協の役局員や道府県団の三役(団長・副団長・事務局長)レベルの役員が務めるケースが多い。 この他、例年著名人や有識者による講演が日程の中に組み込まれている。ちなみに2005年度の全国青研ではジャーナリストの江川紹子氏が講演した。また、近年は問題別集会と呼ばれる、参加者を対象とした学習会も企画されている。問題別集会では日青協が推進している北方領土問題に関するもののほか、その年々でクローズアップされている社会問題に関するものをテーマとして取り上げている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「全国青年問題研究集会」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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