|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 八 : [やつ] (num) eight ・ 和 : [わ] 【名詞】 1. (1) sum 2. (2) harmony 3. peace
八久和ダム(やくわダム)は、山形県鶴岡市八久和山、一級河川・赤川水系八久和川(梵字川の上流部分の別名〔『角川日本地名大辞典 6 山形県』より。〕とも、梵字川の支流〔『山形県大百科事典』より。〕ともいわれる)に建設されたダム。高さ97.5メートルの重力式コンクリートダムで、東北電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・八久和発電所に送水し、最大6万300キロワットの電力を発生する。 == 歴史 == 八久和川は朝日山地・寒江山(標高1,694.9メートル)の北側に端を発する川で、源流部は出合川(でやがわ)と呼ばれる。文献によって梵字川の上流部の別名〔とも、梵字川の支流である〔ともされている(後者の場合、梵字川の水源は月山・湯殿山から流れ出る仙人沢であるという〔)。八久和川流域の地質は花崗岩であり、川の浸食によって深いV字谷が形成されているのが特徴である。戦後、日本発送電の分割・民営化により、1951年(昭和26年)に東北地方を供給エリアとする民間電力会社として発足した東北電力は、八久和発電所の建設を計画。八久和川に高さ97.5メートルの八久和ダムを建設し、貯えた約5,000万立方メートルもの水を八久和山(標高991.2メートル)を隔てて向こうを流れる大鳥川(赤川水系の本流である赤川の上流部の別名)へ落として発電するというものである。ダム建設に伴い、15世帯97人が下流の庄内平野の農地などへと移転することになった。 事業は1953年(昭和28年)に着手。洪水、豪雪、地質条件の悪さといった悪条件下にも屈することなく工事が進められた。工事にはのべ2,000人もの人員が動員され、大型の建設機械を導入することで工期の短縮を図った。1956年(昭和31年)、高さ28メートルという小規模なアーチ式コンクリートダムが完成し、これの送水により八久和発電所は出力2万4,900キロワットで運転を開始。そして1958年(昭和33年)に八久和ダムが完成し、これに伴い八久和発電所は当初計画通りの出力6万キロワットを達成した。その後、わずかな増出力を経て現在では6万300キロワットとなっている。1980年(昭和55年)からは酒田市にある東北電力酒田制御所からの遠隔操作によって運転されるようになり、発電所は無人化された。なお、完成当初は山形県内の水力発電所としては最大の出力を誇っていたが、1990年(平成2年)に本道寺発電所(7万5,000キロワット)が完成したため、現在では県内第2位に後退している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「八久和ダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|