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八王子スーパー殺人事件(はちおうじスーパーさつじんじけん)とは、1995年7月30日に東京都八王子市で閉店後にスーパーマーケットの女性スタッフ3人が殺害された事件。そのうち2人はアルバイトの女子高生であった。 警視庁による正式な呼称は「大和田町スーパー事務所内けん銃使用強盗殺人事件」。また、店舗の名前から「ナンペイ事件」「スーパーナンペイ事件」「八王子スーパーナンペイ事件〔毎日新聞 2013年9月24日 東京夕刊〕」とも呼ばれる。 懸命な捜査が続けられているものの犯人は逮捕されておらず、未解決事件となっている。また、捜査特別報奨金制度(公的懸賞金制度)の対象事件にも指定されている。動機については強盗説と怨恨説があるが(後述)、警視庁は強盗殺人容疑で捜査している。 == 概要 == 1995年7月30日午後9時15分から17分頃、八王子市大和田町のスーパー「ナンペイ大和田店」の2階事務所に拳銃を持った何者かに女性従業員3人が射殺された。被害者はパートの47歳女性A、アルバイトの17歳の女子高生Bと16歳の女子高生Cの3人(年齢はいずれも事件当時)〔#一橋 (2011)、pp.91-92〕で、犯行時間は数分間(被害者Aの知人が、迎えに来るまでの間)。犯人は何も奪わずに逃走している。金庫を開けようとした形跡はなく、その他の貴金属類にも手をつけておらず、金銭目当てではない可能性もある〔#一橋 (2011)、p.97〕。女子高生2人は粘着テープで口を塞がれた上で互いの右手と左手を縛られており、至近距離から後頭部に1発ずつ発砲され、即死の状態であった〔#一橋 (2011)、p.95〕。また、パートの女性は体を縛られていなかったが、銃把で殴りつけられたのちに金庫の前に突き飛ばされたものとみられており、女子高生の殺害後に左右の額に銃口を押し付けられて殺害された〔#一橋 (2011)、pp.96-97〕。なお、使用された拳銃はフィリピン製のスカイヤーズビンガムとされる〔#一橋 (2011)、p.99〕。 強盗説と怨恨説の両面があるが、特別捜査本部では強盗説を重視して捜査している。事件から15年となる2010年7月に公訴時効が迫っていたが、殺人罪・強盗殺人罪など最高法定刑が死刑の罪について、公訴時効を廃止した上で遡及適用する改正刑法及び刑事訴訟法が同年4月27日に施行され、長期捜査が続けられている。捜査特別報奨金対象事件の中では、捜査機関が犯人を特定していない事件〔捜査特別報奨金対象事件の中では平田信(2012年1月1日逮捕)・菊地直子(同年6月3日逮捕)・高橋克也(同年6月15日逮捕)の指名手配犯3人に関するオウム真理教事件(公証人役場事務長逮捕監禁致死事件・地下鉄サリン事件)は本事件よりも発生時期が古い。〕としては、最も発生時期が古い事件である。 暴力団やテロリストの専売特許だった銃器が、「東京郊外の小さなスーパーで働く普通の市民」に向けられ、容赦なく殺害した事件の性格から、日本警察は「日本における銃犯罪のターニングポイント」と位置づけている。 2015年2月には、現場に残されていたガムテープの粘着面から採取された犯人のものと思われる指紋と、10年程前に死亡した日本人の男の指紋がほぼ一致したとメディアに報じられているが、一方で前述の粘着面から採取された指紋が不完全なこともあって双方の指紋は完全一致とはなっていないことに加え、この男が本当に犯人であるかについて否定される情報なども出ていることから、同月下旬の時点で警視庁はこの男が犯人とは断定しておらず、捜査は継続されている(詳細は後節)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「八王子スーパー強盗殺人事件」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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