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公安機動捜査隊(こうあんきどうそうさたい)は、警視庁公安部に所属する組織である。公安部の執行隊として設立された。「公機捜」と略称される〔大島(2011):193ページ〕。 == 概要 == 主に爆発物等を用いたテロ事件の初動捜査や特殊な鑑識活動、NBCテロ(核物質、生物、科学物質を用いたテロ)の研究などを担当する部隊である。本部は東京都目黒区目黒一丁目に所在する〔大島(2011):194ページ〕。 元々は過激派の爆弾テロが横行した昭和40年代半ばに公安総務課の内部に設置された、爆発物や火炎瓶を専門に採取する「特殊班」が前身である。その後特殊班は「第六担当」と改名され〔、1989年(平成元年)に昭和天皇の崩御などを受けてデモの撮影などを担当していた「公安特科隊」と合流し「公安機動捜査隊」として独立した〔。 当初は隊本部は本庁にあったが、テロの標的になるのを防ぐため実動部隊の位置は秘匿されており(実際には大森の消防署跡地などに所在していた)、出動する際もすぐにはサイレンを鳴らさず、離れてから初めて鳴らすという徹底ぶりであった。その後隊本部、実動部隊共に渋谷警察署内に移転し、その後現在の目黒へ移っている〔。 公機捜は要請があれば全国どこにでも出動するほか、海外で大規模テロが発生した際には経験を積ませるために隊員を派遣することもある。過去には2004年(平成16年)のスペイン列車爆破事件や2005年(平成17年)のロンドン同時爆破事件などの際に派遣されているほか、2011年(平成23年)の福島第一原子力発電所事故では現場付近に派遣され、放射能量の測定を行ったという〔大島(2011):200ページ〕。 公機捜は警視庁きっての「頭脳集団」でもある。公機捜は捜査のほかにNBCテロに関する研究や機材開発もおこなっており、2003年(平成15年)には天然痘の判別キットの開発に成功している。また、海外に派遣されたり外国製の機材を扱うため、隊員には英語の能力が必須である〔大島(2011):198ページ〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「公安機動捜査隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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