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『公家侍秘録』(くげさむらいひろく)は、高瀬理恵による日本の漫画。小学館の雑誌『ビッグコミック』および『ビッグコミック増刊号』にて1997年から2009年まで不定期で掲載された(単行本第七集まで収録分)。高瀬の別作品『江戸の検屍官』(原作:川田弥一郎)の『ビッグコミック』での不定期連載開始後(2010年 - )に一時中断していたが、2012年に『ビッグコミック』で短期連載された(単行本未収録)。 == 概要 == 江戸時代後期の京都で少禄の公家・日野西家に仕える凄腕の青侍・天野守武を主人公にした漫画で、主人である日野西晴季やその一人娘の薫子とのドタバタ劇を交えつつ、京都で起こる様々な事件を守武らの活躍で解決する物語である。守武は日野西家に伝わる名刀・粟田口久国の守役「刀守り(かたなもり)」であり、初期には貧乏公家と侮って粟田口久国を狙う幕臣、諸大名家に仕える武士や商人たちとの暗闘が主要なテーマであったが、その後は守武の腕を見込んで日野西家主従の許に持ち込まれる事件、あるいはたまたま主従が遭遇する事件(他家の守役や守役崩れが絡んだ事件などもある)に守武らが関わっていくというのが主なストーリーになっている。エピソードは1話完結または前後編などの短い続き物である(続き物は『ビッグコミック』本誌掲載時のみ)。 高瀬が本作以前に『ビッグコミック増刊号』で不定期連載していた『首斬り門人帳』(1995年 - 1998年、2002年)に1回限りで登場した「刀守り」の青侍が主人公となっており(ただし細部で設定が変更されている)、本作はそのスピンオフ作品ともいえる。さらに本作からのスピンオフ作品として、斎之介と千香の夫婦が主役(日野西家主従は登場しない)の『表具屋夫婦事件帖』が『ビッグコミック1』(ビッグコミックオリジナル増刊)に2006年から2009年まで連載された。 時系列などは作中において厳密になっていないが、単行本第一集第二話において「西の丸老中の水野忠邦」に言及するくだりがある点と、また実在の人物である千種有功(1796年 - 1854年)が壮年の姿で登場する点を合わせて考えると、水野が西の丸老中に就任した1828年から本丸老中に任ぜられる1834年までの時代の話であると推定できる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「公家侍秘録」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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