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六巻抄(もしくは六巻鈔、ろっかんじょう・ろっかんしょう)とは、享保10年(1725年)、日蓮正宗第26世日寛による著述で、 * 三重秘伝抄(もしくは三重秘伝鈔) * 文底秘沈抄(もしくは文底秘沈鈔) * 依義判文抄(もしくは依義判文鈔) * 末法相応抄(もしくは依義判文鈔) * 当流行事抄(もしくは当流行事鈔) * 当家三衣抄(もしくは当家三衣鈔) により構成される。原漢文。本著について著者日寛は、学頭日詳(当時。後の第28世。)へ「この書、六巻の獅子王あるときは、国中の諸宗諸門の孤兎一党して当山に集来すといへども、あえて驚怖するに足らず、もっとも秘蔵すべし」 と言った。 == 内容 == === 三重秘伝抄 === さんじゅうひでんしょう。享保10年(1725年)3月上旬再治。三重とは権実相対・本迹相対・種脱相対のことで、この三重が秘伝である故に三重秘伝と称した、と堀日亨は註解している。日蓮が残した文書「一念三千の法門は但法華経の本門寿量品の文の底にしづめたり。龍樹天親知て、しかもいまだひろいいださず。但我が天台智者のみこれをいだけり。」(『開目抄』)を「一念三千法門但法華経本門寿量品文底秘沈給。龍樹天親知未弘、但我天台智者懐之」と引用し、これを標(一念三千法門)・釈(但法華経……秘沈給)・結(龍樹……懐之)と3分割し、自説を10に分けて述べる。これによって、寿量品の文字面には現れない(文字の底に秘して沈められている)「事の一念三千」が末法に弘められる教えであることをこの文書が示している、としている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「六巻抄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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