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六韜[ろく]
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・ 六 : [ろく] 1. (num) six
六韜[ろく]
『』(りくとう)は、中国の代表的な兵法書で、武経七書の一つ。このうちの『三略』と併称される。「韜」は剣や弓などを入れる袋の意味である。「文韜」「武韜」「龍韜」「虎韜」「豹韜」「犬韜」の6巻60編から成り、全編が太公望呂尚が周の文王・武王に兵学を指南する設定で構成されている〔この設定そのものは明らかな偽託である。〕。中でも「虎の巻」は、兵法の極意として慣用句にもなっている。 == 先秦の古書 == 『六韜』は宋代に刊行された宋刊本が通行していたが、『漢書』巻30藝文志「兵書略」にその名が見えず、『隋書』巻34経籍志「兵家」にその書名が見える。このため姚際恒は『古今偽書攷』で秦漢以降の偽作と論じている。しかし、1972年に発掘調査された銀雀山漢墓群(前漢武帝期の造営)より出土した竹簡の中に「文韜」「武韜」「虎韜」の残簡(竹簡53枚)が検出され、前漢前期の紀元前2世紀には既に流布していたことが判明した。このことから、戦国時代には成立していた可能性が高いとされる〔羅福頤「臨沂漢簡概述」『文物』1974年二期〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「六韜」の詳細全文を読む
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