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EANコード(イアンコード、European Article Number)は、商品識別コードおよびバーコード規格のひとつ。日本の規格は「JANコード」(Japanese Article Number)と呼ばれる。 日本で最も普及している商品識別コードであり、EANコードから生成されたバーコードシンボルは市販される多くの商品に印刷または貼付されており(ソースマーキング)、POSシステムや在庫管理、受発注システム(サプライチェーン・マネジメント)などで価格や商品名を検索するためのキーとして使われる。また、EANコードの前に1桁あるいは拡張型として0で始まる3桁の物流識別用の数字を付加したものは集合包装用コード、あるいはバーコードシンボルの体系をそのまま呼称に利用して、ITFコードと呼ばれる(正確にはチェックディジット部は元のEANコードとは異なったものとなる)。なお、EANコードの前に1桁の物流識別コードを付加したものはGTINコードと呼ばれ、GTINコード体系の中ではEANコードは物流識別コードにゼロを付与したコードとみなされる。 EANコード自体は単なる「コード」でしかない。従ってこれ単体で利用されることはなく、商品名や価格などの情報を蓄積したデータベースシステムと連動し、これを検索するためのキー情報の入力作業を機械化する目的で使用されるものである。 == JANコードの規格・構成 == 規格的には、WPC(World Product Code)と呼ばれるコード体系に属し、欧州等で規格化され利用されている「EANコード(イアンコード)」や、これに先立って米国で規格化され、主に北米で使用されている「UPCコード」(Universal_Product_Code)などと互換性がある。JANコードは「JIS B 9550 共通商品コード用バーコードシンボル」として、1978年に標準化され、1987年のX(情報処理)部門の新設に伴い、JIS X 0501となった。 JANコードは、UPCコードを参考に規格化されたEANコードをベースに規格化されたため、UPCコードに対しては上位互換となっており、日本のほとんどのPOSシステムでUPCを利用することが可能である。しかし、UPCのみに対応した北米で利用されるPOSシステムではJAN/EANを利用することはできない。これは、13桁または8桁で構成されるJAN/EANに対し、UPCが12桁または8桁で構成されるためである。8桁のコードもUPCとJAN/EANとは互換性がない〔UPCの8桁コード(UPC-E)は、ソースマーキングの場合は元の12桁コード(UPC-A)の0を規則に従い省くことにより導き出す。先頭の数字は必ず0で、シンボル上には表現されない。チェックディジットは元の12桁で計算する。インストアコードの場合は中間の6桁を010000〜079999で表す〕。そのため、対象国を限定しない商品にはUPCのみか、UPCとEANの両方が記されている商品もある。 : ※EAN対応として13桁での読取、利用を可能としている装置の場合は問題ない。 なお、2005年からUPCがEAN/JANと同じコード体系に移行することが決まっており、国コードの10〜13が米国、カナダに割り当てられている。 : ※2004年6月1日発売分の雑誌から雑誌バーコード体系が変更になったのは、UPCの体系変更に伴い、これまで雑誌バーコードで利用していた“10”および“11”が利用できなくなったためである。新雑誌バーコードは“491”で始まる13桁にアドオンコード5桁を追加した合計18桁で構成されている。これもJANコード体系に沿ったものである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「EANコード」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 International Article Number (EAN) 」があります。 スポンサード リンク
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