|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ 兵 : [へい] 【名詞】 1. (1) (common) soldier 2. rank and file 3. (2) army 4. troops 5. (3) warfare 6. strategy ・ 兵隊 : [へいたい] 【名詞】1. soldier 2. sailor ・ 隊 : [たい] 【名詞】 1. party 2. company 3. body (of troops) 4. corps ・ 語 : [ご] 1. (n,n-suf) language 2. word
兵隊シナ語(へいたいシナご、兵隊支那語〔『中国語と近代日本』113ページより。〕)は、日中戦争勃発後に現地の日本陸軍将兵の間で使用された、中国語口語からの借用語。中国では中国人とのコミュニケーションとのためにピジン言語的に用いられたが、戦争に伴う臨時的言語だったため日本の敗戦と共に消滅した。現在も一部の単語が俗語として日本語に残っている。「シナ(支那)」という単語が現在では差別的ニュアンスを持つとされるようになったため、それを避ける形で兵隊中国語とも呼ばれる。 == 概説 == 単語は、元来は中国語に由来するが、中国語とは関係のない単語も存在した。 兵隊シナ語の歴史は古く、日清戦争のときにも存在していたらしいが、当時のそれがどのようなものであったかは明らかでない。同様のものとして、シベリア出兵時の「兵隊ロシア語」など、さまざまなピジン言語の萌芽が存在した可能性があるが、詳細は不明である。 兵隊シナ語は、中国での中国人との会話に使用されただけではなく、内地の兵営においても使用された。兵営内においては「自分が中国戦線帰りの古参兵である」ことをひけらかすことになるため、主として古参兵が自らの軍歴を誇示するために使用された。もちろん、いかに古参兵であっても、中国戦線に参加したことのない者は「兵隊シナ語」を使用することはできなかった。ただし、下士官の場合は兵隊シナ語を無理に使用して経歴をひけらかす必要もないため、意識して使われることは少なかったようである。 一方、兵隊シナ語を耳にした中国人の間では、中国語ではなく日本語であると解されることが多かったといわれる。戦後の中国では、日中戦争に関する戦争映画などで日本兵の台詞として多用され、「開路」など一部の表現は一般語彙として中国に広く浸透している。現在の中国で、外国人訛りの強い台詞を創作したり吹き替えたりする時や、相声の芸などで外国人の真似をする時に用いられる表現は、兵隊シナ語がルーツであるといわれることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「兵隊シナ語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|