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内閣情報調査室(ないかくじょうほうちょうさしつ、Cabinet Intelligence and Research Office)は、内閣官房の内部組織の一つ(情報機関)。略称は内調(ないちょう)、CIRO(サイロ)。 == 概要 == 内閣に属する情報機関である。職員は約170人(2015年現在、200人以上に増員されている。)所在地は内閣府庁舎6階〔軍事研究 2006年 9月号別冊 ワールドインテリジェンスvol2 日本の対外情報機関 p.26〕。 内調は、日本政府の情報機関の代表・取りまとめ役としての役割を持ち、内調トップの内閣情報官は内外の特異情報についての分析を内閣総理大臣に直接報告している。この定例報告は週1回、各20〜30分程度行われるのが原則であるが、事情がある場合はそれ以外にも面会している。情報収集の手段別に見ると、シギントは情報本部など、国内諜報や防諜に関わるヒューミントは公安調査庁や公安警察が主に担っており、内調自身は内閣の重要政策に関する国内外の政治や経済、治安(テロ等)に関しオシントを中心とするほか、人員は少ないもののヒューミントを用いての情報活動を行っている。また内調の下部組織の内閣衛星情報センターは情報収集衛星の画像を基にした情報活動(イミント)を行っている。内調はアメリカ中央情報局(CIA)・イギリス秘密情報部などの外国政府の情報機関との公式なカウンターパートとなっている。そのほか、合同情報会議の事務手続きも行っている。 日本の国家安全保障に関する司令塔として国家安全保障会議ならびに事務局の国家安全保障局が設立されているが、国家安全保障局が国家安全保障に関する政策提言・立案を行うため、内調が必要な情報を国家安全保障局に提供している。この連携のため国家安全保障局の情報班長には内調出向者が当てられている。 内調には生え抜きの職員をはじめとして様々な省庁からの出向者が所属しているが、トップの内閣情報官をはじめ、警察庁から出向者が非常に多い。このため、霞ヶ関では警察庁の出先機関と捉えられており、各省庁から情報が集まらない一因ともなっている。 なお、シギントを行っていた情報本部の前身組織のひとつである陸上幕僚監部調査部第2課別室(調別)は、実質的に内閣情報調査室の下部機関で歴代トップは内調から出向してきた警察官僚が占めており〔朝日新聞 2004年 9月21日〕、この経緯から現在も情報本部の電波部長は内調出向者の指定席である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「内閣情報調査室」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Naicho 」があります。 スポンサード リンク
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