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一〇〇式司令部偵察機〔制式表記は一〇〇式(一〇〇式司令部偵察機)であるが、資料により百式(百式司令部偵察機)とも表記される。〕(ひゃくしきしれいぶていさつき)は、第二次世界大戦時の大日本帝国陸軍の偵察機(司令部偵察機)。キ番号(試作名称)はキ46。愛称は新司偵(しんしてい)〔略さず新司令部偵察機とも。〕。略称・呼称は一〇〇式司偵、一〇〇偵、一〇〇司、ヨンロクなど。連合軍のコードネームはDinah(ダイナ)。開発・製造は三菱重工業。設計主務者は久保富夫〔のち、三菱自動車工業社長。〕。 九七式司令部偵察機の後継機として1939年(昭和14年)に初飛行、太平洋戦争(大東亜戦争)開戦前の1941年(昭和16年)から配備が行われ、1945年(昭和20年)の敗戦に至るまで帝国陸軍の主力戦略偵察機として使用された。本機は画期的な開発思想や高性能をもつ後の「戦略偵察機」の先駆的存在であり、また、そのスタイルの美しさから「第二次大戦で活躍した軍用機のうちで最も美しい機体の一つ」とも称される〔『世界の傑作機』 p.14〕("One of the most elegant aircraft of World War Two."〔RAF博物館の本機説明欄序文より(2015年6月15日閲覧) 〕)。 == 概要 == 設計者・久保富夫の「''飛行機の姿を見て、ああ奇麗だな、と思うようなものでなければ、その飛行機は良くならない''」の言葉に示されるように、本機は特に三型(キ46-III)に代表される高速性を追求したゆえの細身で流線型の胴体と、空気力学に基づいた新設計のエンジンカウル(ナセル)、特徴的な尾翼といった従来の日本機とは異なるスマートな外見的特長を持ち、性能面でも連合軍の邀撃戦闘機を振り切る高速性、優秀な高空性および上昇限度、長大な航続距離を有していた。太平洋戦争開戦前から終戦に至るまで常に第一線で活躍し続けた、開発思想・機体設計・性能・外観・戦歴ともに旧日本陸海軍を代表する傑作機である。 また、性能向上を狙った改良(機体及び各型の特徴)も重ねられ、大戦末期には機首に機関砲や、機体上部に「上向き砲」といった重武装を施した対大型爆撃機邀撃戦闘機型も生産され、日本本土防空戦ではB-29撃墜の戦果を記録した他、最末期には極少数機が特別攻撃隊の特攻機として使用された。 試作機・増加試作機を除く全生産機数は計1,742機(一型34機、二型1,093機、三型613機、四型4機)。 また、1944年4月にはキングレコードから新司偵をテーマにした「鐘馗呑龍新司偵(時雨音羽作詞、細川潤一作曲、鬼俊英歌)」が作られている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「一〇〇式司令部偵察機」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Mitsubishi Ki-46 」があります。 スポンサード リンク
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