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冪集合公理 : ミニ英和和英辞書
冪集合公理[べきしゅうごうこうり]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [べき]
 (n) (gen) (math) a power
: [しゅう]
 【名詞】 1. collection 
集合 : [しゅうごう]
  1. (n,vs) (1) gathering 2. assembly 3. meeting 4. (2) (gen) (math) set 
: [ごう]
 【名詞】 1. go (approx. 0.18l or 0.33m) 
: [こう]
  1. (n,suf) prince 2. lord 3. duke 4. public 5. daimyo 6. companion 7. subordinate
公理 : [こうり]
 【名詞】 1. axiom 2. maxim 3. self-evident truth
: [り]
 【名詞】 1. reason 

冪集合公理 : ウィキペディア日本語版
冪集合公理[べきしゅうごうこうり]

数学における冪集合公理(べきしゅうごうこうり、)とは、公理的集合論のの一つである。
ツェルメロ=フレンケルの公理系の形式言語において、この公理は次のように記述される:
:\forall A \, \exists P \, \forall B \, \in P \iff \forall C \, (C \in B \Rightarrow C \in A)
ここで ''P'' は ''A'' の冪集合 \mathcal(A) を表す。この公理を通常の言葉で言い直すと、次のようになる:
:任意の集合 ''A'' が与えられたとき、任意の集合 ''B'' が \mathcal(A) に属するようなある集合 \mathcal(A) が存在するための必要十分条件は、''B'' のすべての元が ''A'' の元でもあることである。
部分集合関係は公理的に定義されるため、形式言語において部分集合は用いられない。実際、公理はお互い独立なものでなければならない。により、上記の集合は一意であり、このことはすべての集合に冪集合が存在することを意味する。
冪集合公理は集合論のほとんどの公理化において現れる。それは一般に問題を生じさせるものではないが、においては可術性(predicativity)に関する懸念を解消するためにより弱いバージョンの冪集合公理が好まれている。
== 帰結 ==

冪集合公理は、二つの集合 XY に対し、次のようなデカルト積の簡単な定義を許す:
: X \times Y = \.
ここで
:x, y \in X \cup Y
:\, \ \in \mathcal(X \cup Y)
:(x, y) = \ \in \mathcal(\mathcal(X \cup Y))
であり、
: X \times Y \subseteq \mathcal(\mathcal(X \cup Y))
であるため、このデカルト積は集合であることに注意されたい。
任意の有限集合に対しても、デカルト積を次のように帰納的に定義することが出来る:
: X_1 \times \cdots \times X_n = (X_1 \times \cdots \times X_) \times X_n.
デカルト積の存在は、におけるように、冪集合公理を用いなくても証明できることに注意されたい。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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