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陸上自衛隊冬季戦技教育隊(りくじょうじえいたいとうきせんぎきょういくたい、JGSDF Cold Weather Combat Training Unit)は、北海道札幌市の真駒内駐屯地に所在する北部方面混成団隷下〔陸上自衛隊冬季戦技教育隊の組織等に関する訓令 〕の教育隊であり、日本唯一の冬季戦専門部隊である。部隊内の特別体育課程教育室からは、冬季オリンピックのバイアスロンなどの競技で、毎回日本代表選手を送り込んでいる(平成27年度末に自衛隊体育学校へ編成替)〔例えば、陸上自衛隊冬季戦技教育隊所属隊員の冬季オリンピック(2010年バンクーバー)参加について 〕。陸上自衛隊の特殊部隊としては最古の歴史を誇る。通称CWCTまたは冬戦教。 == 部隊の概要 == 冬季戦技教育隊は、前身ともいえる北部方面特別戦技訓練隊(通称:北方特戦隊。1961年に札幌駐屯地で創設、その後倶知安駐屯地を経て名寄駐屯地へ移動、1971年7月19日廃止)が元々あり、それが廃止された後の1971年7月24日に、北海道札幌市の真駒内駐屯地で新編された。〔DVD冬季遊撃行動集合教育密着ドキュメント!(HAJIMEVISION)〕主に冬季戦闘訓練の指導を行う戦闘戦技教育室、冬季戦闘時の部隊運用の研究を行う調査研究室、バイアスロンやスキーの教育訓練を行う特別体育課程教育室からなっている。これらのうち、オリンピック特別強化選手らからなる特別体育課程教育室には、現在40人弱の男女隊員が所属しており、将来の自衛隊体育指導者としての教育訓練を積みつつ、冬季オリンピックでのメダル獲得を目指し日々訓練を重ねている。他にも全日本スキー連盟デモンストレーターの資格を持つ隊員が所属しており、スキー技術の指導にあたる指導者の技術の向上及び新しい技術の習得を狙いとして、毎年、全日本スキー技術選手権大会に参加している。部隊全体としても他の部隊に教育訓練等の指導を行いながら、「特殊部隊」としての練度維持のため過酷な訓練を行っている。高度なスキー技術を組み合わせた国内でも屈指の戦闘技術を誇る部隊である。2011年4月22日、北部方面混成団新編に伴う処置で北部方面直轄部隊から北部方面混成団隷下へと編成替えが行われた。 北海道は寒冷・豪雪地域であり、かつて、ソビエト連邦と対峙する第一線であった。そのため、北方重視の戦略をとっていた陸上自衛隊は兵力・装備を集中させており、冬季の戦闘術の研究は必須であった。そのため、冬季戦技教育隊では、低視認性装備や隊員の体力低下・損害を防ぐ戦技の研究・開発に力を注いできた。それにより、雪中戦においては装備でも運用でもアメリカ陸軍をも凌ぐと言われている。アメリカ軍においても積雪寒冷地部隊の全員がスキー技術を習得していることはなく、自衛隊の雪中戦での戦闘能力の高さは世界でも屈指であると言われている。 近年においては新型スキー板の研究・開発に力を入れており、現在は従来型の2 m近い長さで直線型のスキー2型を改良した、全長が短く先端部と後部が広がった形状のカービングスキータイプのスキー3型を開発中である。これに合わせて伸縮可能な新型ストックや新型かんじき、新型白色外衣の開発も進められており、雪中での戦闘能力のさらなる向上が図られている。これらは従来型よりも厳しい環境下で効果的なものとなっており、新型かんじきは深雪や斜面にも対応する大型のものになっている。すでに一部の部隊では試験運用が始まっている。 かつては、対ソ連の特殊部隊的な側面が強く、レンジャー課程を優秀な成績で修了した屈強な隊員が各部隊から選抜されて所属し、さらに過酷な訓練を積むという超精鋭部隊であった。現在は、オリンピックの選手の養成機関という側面がクローズアップされがちだが、特殊部隊としての練度も維持しており、中央即応集団(特殊作戦群)と活発に合同訓練を行っている。また警察庁職員、特に救助任務に従事する職員に対し訓練を実施しているため、各県警SAT(特殊急襲部隊)とも交流が持たれている。 その他にも原子力発電所の警備訓練や自衛隊の装備するあらゆる個人用携帯火器の訓練、潜水訓練、強襲用ゴムボートによる渡河訓練等の夏季の訓練も頻繁に行われている。有事の際には隊員・装備等の編成を教育隊から特殊部隊へと編成換えするものとされているが、詳細は明らかにされていない。 アメリカ陸軍等に所属する積雪寒冷地専門部隊と戦闘技術やサバイバル技術等の技術交流を積極的に行っており〔三島瑞穂「グリンベレーD446」(並木書房)〕、その技術・能力は高く評価されている。その他、東野圭吾の『夢はトリノをかけめぐる』においては特別体育課程教育室について取材が行われている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「冬季戦技教育隊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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