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凝然(ぎょうねん、仁治元年3月6日(1240年3月30日)- 元亨元年9月5日(1321年9月26日))は、鎌倉時代後期の東大寺の学僧。インド・中国・日本にまたがる仏教史を研究してその編述をおこない、日本仏教の包括的理解を追究して多くの著作をのこした〔大隅(1989)p.210〕〔凝然の著述は、鎌倉時代のいわゆる「旧仏教」の僧侶たちが、「日本にとって仏教とは何であったか」を追究しようとした意思の現れのひとつととらえることができる。大隅(1989)p.210 〕。 == 人物略歴 == 伊予国(いまの愛媛県)の出身で、示観房と号す。 1255年(建長7年)に比叡山で菩薩戒を受け〔世界大百科事典〕、東大寺戒壇院の円照に師事して通受戒を受けたほか、華厳を宗性に、律を唐招提寺の証玄に、密教と天台教を聖守に、真言教を木幡観音院の真空に、浄土教学を長西に学ぶなど博学であった〔大谷由香, 2006〕。とりわけ華厳教学に通じており各所で講義を行っている。円照のあとを受けて東大寺戒壇院に住し、法隆寺や唐招提寺など南都寺院を管轄した。『八宗綱要』は日本仏教史研究に不可欠の文献である〔『八宗綱要』における「八宗」とは、法相宗・倶舎宗・三論宗・成実宗・華厳宗・律宗の南都六宗および天台宗・真言宗の平安二宗のことである。〕。 平岡定海編著『東大寺辞典』(東京堂出版、1980年)「凝然」の項目に詳しい。また、図書目録『凝然国師著述目録』が大谷大学図書館にある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「凝然」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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