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凝集度(ぎょうしゅうど、コヒージョン、cohesion)とは、情報工学においてモジュール内のソースコードが特定の機能を提供すべく如何に協調しているかを表す度合いである。IPAが実施する情報処理技術者試験では、強度(きょうど、ストレングス、strength)という言葉が使われる。凝集度は順序尺度の一種であり、「凝集度が高い」とか「凝集度が低い」といった言い方で使われる。凝集度の高いモジュールは、堅牢性、信頼性、再利用性、読みやすさなどの点で好ましく、凝集度の低いモジュールは保守/評価/再利用/読解が難しいため好ましくないとされる。 凝集度は結合度と組み合わせて議論されることが多い。凝集度が高いモジュールは他との結合度が低いことが多く、逆に凝集度が低ければ結合度が高くなる傾向がある。ソフトウェアの品質を凝集度と結合度で表す手法は、Wayne P. Stevens、Glenfold J. Myers、Larry L. Constantine が定義したもので、「良い」プログラミングの実例の特徴を探るためにIBMで彼らが指揮したいくつかのソースコード解析から生まれた。 == 高い凝集度 == 凝集度は、あるコードがどれだけそのクラスの責任分担に集中しているかを示す尺度である。オブジェクト指向プログラミングでは、クラスの凝集度を高めるようにそのクラスの責任範囲を設定することが有益とされている。凝集度の高いシステムでは、コードの読みやすさと再利用の容易さが増し、複雑さが管理可能な程度に抑えられる。 凝集度は次のような場合に低下する: * クラスの責任範囲(メソッド群)に共通性がほとんどない。 * メソッドが様々なことを行い、しばしば粒度の粗いデータや全く関係のないデータ群を扱う。 凝集度が低い(弱い)場合の欠点は次の通りである: * モジュール群を理解することが難しくなる。 * システムの保守が難しくなる。ある論理的修正が複数のモジュールにまたがって影響する可能性が増すためである。 * モジュールの再利用が難しくなる。凝集度の低いモジュールの提供するAPIには一貫性がないことが多いため。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「凝集度」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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