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分断国家(ぶんだんこっか)とは、一つの国民国家になんらかの歴史的経緯を経て2つ以上の政府が同時に存在しそれぞれが当該国家の唯一の合法的政府であり、それ以外は違法であると主張している状態の国家である。それぞれの政府は当該国家の一部を実効支配しているが公式には領土全域の主権を主張している。そのために実効支配している相互交流が制限されている状態の国家を指す。分裂国家(ぶんれつこっか)などの呼び方もある。 == 概要 == 分断国家は一国家一政府を原則とする国民国家の概念が普遍的になった近代以降に現れた概念である。したがって、東西ローマ帝国の分裂や、ドイツ統一前の神聖ローマ帝国などにおけるドイツの領邦国家乱立状態や三国時代や魏晋南北朝の中国などは分断国家とはいわない。 また戦争によってヴィシー政権と自由フランス政権があった第2次世界大戦中のフランスのように一時的に当該国に傀儡政府と亡命政府などがある状態も分断国家とは言わない。 現存する具体例としては、中国(中華民国と中華人民共和国)、朝鮮(大韓民国と朝鮮民主主義人民共和国)が挙げられる。これらは、第二次世界大戦後の一連の過程で、その各陣営が国土全域を支配する正統な政府であると自称し、互いに対立相手を国とは認めないままである。かつてあった例としては西ドイツ(ドイツ連邦共和国)と東ドイツ(ドイツ民主共和国)がある。 分断国家は、統一のための戦争や外交交渉が行われることがあるが、その間にそれぞれの実効支配している地域で独自の政策を進めるために経済格差や住民の価値観の変化などが起こり「分断している状態が常態である」という「分断の恒久化」が発生することが多い。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「分断国家」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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