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列車無線アンテナ(れっしゃむせんアンテナ)は、鉄道車両に装着して列車無線の送受信に使用されるアンテナである。 屋根上、特に運転台上部に設置されるものは空間波無線による列車無線に使用されるが、簡易的な設置方法として運転台の中に取り付けられたものもある。一方、地下鉄等で主に使用される誘導無線用のアンテナは車体妻面や床下、屋根上に複数設置される。 アンテナはその車両が走行する路線の周波数に合ったものが設置されるが、直通運転をする車両には、複数の種類のアンテナが設置される。例えば、東京地下鉄の03系は、自社の誘導無線のほかに、東武鉄道用と東京急行電鉄用のそれぞれの空間波無線の計3種類のアンテナを搭載している。 逆に、直通先が自社と同一の無線システムの場合は、1つのアンテナを共用する。例えば、都営浅草線と、同線に乗り入れる京浜急行電鉄、京成電鉄、北総鉄道、芝山鉄道の各社は、2種類の周波数を乗り入れ境界駅で切り替える同一の誘導無線システムであるため、直通運転する車両には屋根上に設置された1組のアンテナを共用している(無線機も1種類)。 空間波無線の場合、通常は1本のアンテナが設置されるが、東日本旅客鉄道(JR東日本)のE231系の後期車両やE531系などの新型車両には、デジタル化対策として安定した送受信が出来るようにダイバーシティとして2本アンテナを設置している。これ以外の首都圏のJR東日本の車両には、従前のアンテナとは別に、運転台に新たにアンテナを設置してダイバーシティとしている。 ファイル:Tobu57054-SideIR.jpg|東武50050系の車体にある誘導無線アンテナ。赤枠は側面アンテナ、青枠は床下アンテナである ファイル:Tokyu8951 IR antenna.jpg|妻面に設置された棒状の誘導無線アンテナ(東急8500系)。前の東武50050系の側面アンテナと同じである ファイル:Digital antenna JRE E257.jpg|デジタル列車無線用アンテナ(JR東日本E257系) == アンテナの型式 == VHF - UHFを使う列車無線では、大きく分けて以下の4つのタイプがある。 * 逆L型 * 東京急行電鉄、小田急電鉄、東武鉄道、西武鉄道、新京成電鉄、関東鉄道、江ノ島電鉄、都営地下鉄(新宿線)、名古屋鉄道、近畿日本鉄道、京阪電気鉄道、阪急電鉄、阪神電気鉄道 * モノポール型 * 円筒型 * JR(在来線)、京王電鉄、東武鉄道(一部)、都営地下鉄(三田線)、南海電気鉄道 * ホイップ(金属棒)型 * 東京都交通局(都電荒川線)、北陸鉄道 * ブレード(金属板)型 * 静岡鉄道 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「列車無線アンテナ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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