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(n) bloodletting =========================== ・ 刺 : [とげ] 【名詞】 1. thorn 2. splinter 3. spine 4. biting words ・ 刺絡 : [しらく] (n) bloodletting
瀉血(しゃけつ)とは、人体の血液を外部に排出させることで症状の改善を求める治療法の一つである。古くは中世ヨーロッパ、さらに近代のヨーロッパやアメリカ合衆国の医師たちに熱心に信じられ、さかんに行われた〔ダグラス・スター『血液の歴史』河出書房新 2009年〕。だが、現代では実は医学的根拠は無かったとされる。 現在の瀉血は限定的な症状の治療に用いられるのみである。方法としては17ゲージ前後の注射針を血管に穿刺・留置してチューブを通し吸引機を使用して血液を抜き去る。 == 概要 == 古典的な意味での瀉血は、体内にたまった不要物や有害物を血液と共に外部に排出させることで、健康を回復できるという考えによるものである。 西洋医学でさかんに行われた療法である。(欧米の医師たちは、瀉血のことを自分たちの医療史の一種の汚点のように感じていて語らないようにしたり隠そうとするが〔ダグラス・スター『血液の歴史』河出書房新 2009年〕) 実際には、ヨーロッパやアメリカ合衆国で、多くの医者が患者のどんな症状を見てもしばしば「瀉血が効く」としてそれを実行した〔。瀉血が行われていたのは中世ばかりでない。近代の欧米でも強く熱心にその効果が信じられ、さかんに行われてきたのである〔。初期のアメリカ合衆国でも非常にさかんに瀉血が行われていた〔。決していかがわしい医師だけがやっていたわけではなく、むしろ正統派の医師たちの中に、「瀉血は何にでも効く」として頻繁に行っている者が随分いたのである〔。「熱が出れば瀉血」「下痢をしても瀉血」「せきが出ても瀉血」といった調子で、毎日のように、患者宅から患者宅へと一日に何軒も駆け回って、患者の血を抜くことを繰り返していた〔。医療行為としては瀉血ばかりを行っていて、他にはほとんど何もしないというような医師が多い、というような状態だったのである〔。米国大統領のおかかえの医師(つまり医師の中でも特に格の高い医師)でも瀉血を熱心に行っていて、もいる〔。 初期には創傷などによって皮下にたまった膿を排出させるため、一度癒着した創傷部を切開したことに由来するといわれている。また鬱血によって皮下にたまった血液を排出させることで、治癒を促すともいい、中国医療の鍼では、患部に小さな傷をつけ、陰圧にしたガラス製の小さな壷を取り付け血を吸い出す療法もあるが、 またヒル等の吸血動物に血液を吸わせる瀉血法も古くから行われている。 なお現在の日本の法律では、患者の体を切開することは医療行為にあたり、医師にしか許されない。無資格で行えば医師法違反(無資格医業)により処罰の対象となる。前述の刺絡に関しては瀉血であるか否かが議論となっているが、。日本刺絡学会の弁に拠れば、(瀉血は血管を切って血を出すものだが)刺絡は身体の所定の箇所(いわゆる「ツボ」)の皮膚に鍼を刺すか小さく切開して、指で絞る(このほか負圧にした小さなガラス容器を吸い付かせるなども)などして血を少量出すだけの、瀉血とは考え方も方法も(加えて排出される血の量も)異なる方法だとしている。ただ一部では、こういった事情にも絡んでか刺絡にしても積極的に血を絞り出させない施術を行なうところも出てきている模様である。 現在的な瀉血は、基本的には献血で血液を採血するのと同様の方法で行われる。献血と違い、瀉血された血液は廃棄される。も存在する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「瀉血」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Bloodletting 」があります。 スポンサード リンク
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