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剣客商売 : ミニ英和和英辞書
剣客商売[けんかくしょうばい]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [つるぎ]
 【名詞】 1. sword 
剣客 : [けんきゃく]
 【名詞】 1. fencer 2. swordsman
: [きゃく]
 【名詞】 1. guest 2. customer 
客商売 : [きゃくしょうばい]
 【名詞】 1. hotel 2. service (restaurant, entertainment) business
: [しょう]
  1. (n,n-suf) quotient 
商売 : [しょうばい]
  1. (n,vs) trade 2. business 3. commerce 4. transaction 5. occupation 

剣客商売 : ウィキペディア日本語版
剣客商売[けんかくしょうばい]

剣客商売』(けんかくしょうばい)は、池波正太郎による時代小説1972年1月から1989年7月まで『小説新潮』で断続的に連載された。また、番外編として「黒白」と「ないしょないしょ」の2篇が、1981年4月から1988年5月まで『週刊新潮』で連載された。
鬼平犯科帳』や『仕掛人・藤枝梅安』と並ぶ池波正太郎の代表作である。全16巻の単行本は2004年2月時点で1800万部以上が出版され、テレビ・舞台・漫画化されている。無外流の老剣客、秋山小兵衛(あきやま こへえ)を主人公とし、小兵衛と後添いのおはる、息子の大治郎、女剣客の佐々木三冬らが、江戸を舞台に様々な事件に遭遇し活躍する。
池波の死去により未完となっているが、晩年のインタビューでは「この後は小兵衛の孫の小太郎を主人公にするつもり〔「秋山小兵衛とその時代」 インタビュアー:筒井ガンコ堂 講談社〕」と構想を明かしていた。
池波は新潮社刊『日曜日の万年筆』に収録された随筆「名前について」で「小兵衛の性格については、いろいろなモデルがあるのだけれども、その風貌は旧知の歌舞伎俳優・中村又五郎をモデルにした」と書いており、後述するように中村又五郎は実際に小兵衛をテレビドラマで2度演じたことがある。
== 登場人物 ==

=== 主要人物 ===
; 秋山小兵衛
: 無外流の達人である老剣客。初登場時は59歳。以降75歳までの姿が描かれる。原作では何度か小兵衛の死についても書かれており、文化8年(1811年)にかつての門人で町医者の内田久太郎(二代目・村岡道歩)に看取られて93歳で亡くなったとされている。
: 無外流宗家・辻平右衛門に師事し、辻が大原の里に引きこもった後は独立して江戸に残り、四谷・仲町に修行の厳しさゆえ人数こそ少ないが知る人ぞ知る道場を構える。現在は道場を閉鎖し、鐘ヶ淵に隠居して気ままな生活を送っている。
: 道場を構えていた頃にお貞と結婚し二人の間に大治郎が生まれるが、大治郎が7歳の頃にお貞は亡くなっている。鐘ヶ淵に隠居してから、息子より年下で41歳も歳の離れたおはると再婚した。
: 辻平右衛門の門下であった頃は、弟弟子である嶋岡礼蔵と並んで同道場の双璧と呼ばれた。老いてもその実力は天下無双、素手で数人の浪人を瞬く間に倒してしまい、数人の剣士を一人で斬り倒すほどである。
: 元々金には困らない境遇(小判を顎で使っていると評される)だが、後にとある金貸しより千五百両の大金を遺贈され、それを世のため人のために使う。また人脈もきわめて広く、身分を問わず多くの人に深く敬愛信頼されている。好奇心が強く人間そのものの達人であり、悪には容赦せず、弱く苦しむ者には助けを惜しまない。芸術・美食にも関心が強い。
; 秋山大治郎
: 秋山小兵衛の息子。小柄な父と外見的にはあまり似ておらず、長身で筋骨逞しい。最初は実直でやや堅物な青年だったが、徐々に小兵衛のような粋な人間になっていき、次第に江戸で有名な無外流の剣客になっていく。
: 7歳の時に母親(お貞)と死別し、以後、小兵衛に男手一つで育てられる。13歳の時に剣客を目指して小兵衛に剣術の指南を受け、15歳の時に大原の里の辻平右衛門の下に赴き、嶋岡礼蔵を第二の師匠として彼の指南を受ける。20歳の頃に辻平右衛門が亡くなり、その後4年ほど諸国を巡って修行の旅に出て江戸に戻り、父の世話で浅草の外れにある真崎稲荷神社の近くに道場を構えた。
: 剣客としての実力は素晴らしく、対峙した人物から「いずれは父を超えるのではないか」と評されたこともある。が、時折父である小兵衛の見せる手並みに「自分には到底できぬこと」と感服する場面もあり、経験の浅い分だけまだ追いつけていない。
: 良くも悪くも真面目過ぎるために当初は門下生が増えず苦労していたが、次第に飯田粂太郎ら数少ない門人達に稽古をつけながら、田沼意次の屋敷内にある道場にも出稽古に赴く生活を続けている。
: 後に佐々木三冬と結婚し、息子の小太郎が生まれる。
; おはる
: 関屋村の百姓・岩五郎とおさきの次女。小兵衛が鐘ヶ淵に隠居してから、隠宅に奉公にやって来るが、その後、小兵衛の手が付き、隠宅に訪れる三冬におはるが嫉妬していたこともあって結婚。
: 二人が男女の仲になったことに両親は当初は戸惑いを感じ、特に父親の岩五郎は怒っていたのだが、その後は小兵衛ともすっかり馴染んでいる。呑気で純朴な性格だが、当初は三冬が訪れると機嫌を損ねるなどやや嫉妬深い一面も。料理上手であり、美食家の小兵衛を満足させるほどの腕前。また、漁師であった叔父に仕込まれており、小船もよく漕ぐ。ドラマ版では後に一子をもうけている。夫である小兵衛とは40以上の齢の差があるが、作中の描写によると小兵衛より先に48歳で世を去る。
; 佐々木三冬
: 田沼意次の妾腹の娘。一刀流・井関忠八郎の弟子で、井関道場の四天王の一人などと称された男装の女武芸者。
: 父への反発もあり何事にも肩肘を張った性格で、父より縁談の話が持ち込まれても、自分より弱い者の妻になる気は無いとして、自分と試合を行い勝った者に嫁ぐと言って憚らないほどであった。田沼の屋敷へは帰らず、母方の叔父である書物問屋・和泉屋吉右衛門が持っている根岸の寮に、老僕の嘉助と暮らす。
: 秋山父子と交流を深めていくうちに次第に女らしくなる。当初は、小兵衛に憧れとも愛情とも付かぬ感情を抱いていたが、やがて大治郎に好意を抱くようになり、結婚した。結婚後は男装をやめるが、帯は細く水木結び、若衆髷は髪を後ろに垂らし先を紫縮緬で包むという特徴的な風俗に変化。また、結婚してからも稽古を続けており、以前より上達しているようである。
; 田沼意次
: 10代将軍・徳川家治の寵愛を受けた老中
: 武芸を奨励しているため、秋山父子に何かと目を懸けている。後に娘婿となる秋山大治郎に屋敷内にある道場を任せている。
: 一般的には、賄賂政治を行った悪徳政治家とされることが多いが、本作では卓越した大局観と政治力を持つ好人物として描かれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「剣客商売」の詳細全文を読む




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