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「劇画・オバQ」(げきがおばキュー)は、藤子・F・不二雄(発表時は藤子不二雄名義)の漫画作品。『オバケのQ太郎』のエピローグ的物語。初出は1973年に『ビッグコミック』(小学館)2月25日号に掲載。 == 概要 == 藤子Fが、マージョリー・キーナン・ローリングスの小説『子鹿物語』からヒントを得たという作品。ジョディ少年と、フラッグと名付けられた野生の子鹿との出会いと別れという、楽しかった少年時代への決別を描いたこの作品を、誰もが知る少年時代の象徴ともいえる「オバQ」に置換。短編としてまとめあげる事が出来たという。「Q」の旗( = フラッグ)が、この作品同士の繋がりを示すキーワードとなっている。作中には、この旗を印象付けるために、シリーズ本編のエピソード「オバQ王国」の1シーンが引用された。ただし、このシーンに出てくる「Q」の旗はこの作品用に追加で描かれたもので、本来の「オバQ王国」にこの旗は出てこない。 タイトルは「劇画」と謳っているが、まさに絵柄も劇画タッチの硬質でリアルな線で描かれており、Q太郎の劇画調に誇張されどこか哀愁の帯びた姿、そして写実的に描かれた正太達とに妙な違和感がある。もっとも、この作品が発表された時期は劇画ブームの最中で、「毒の無い漫画は漫画ではない」という風潮が強まっていた。作者自身も得意とする生活ギャグが受け入れられなくなっており、落ち込んでいた時期でもあったという。 しかし、上記の「オバQ王国」の旗の他、ゴジラの継いだ家業が酒屋ではなく乾物屋という点や、当時無人島に居なかったはずのよっちゃんが他の仲間と一緒に思い出話に花を咲かせているシーンがあるなど、本編と異なる設定がある為、あくまで「外伝」「自己パロディ」的なものであり直接の最終回という位置付けではない。「オバQ」の新作は、1976年の月刊少年ジャンプに読み切り作品が掲載された以降、描かれる事は無かった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「劇画・オバQ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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