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北極野生生物国家保護区(ANWR、Arctic National Wildlife Refuge)はアメリカ合衆国アラスカ州北東部のノーススロープからブルックス山脈にかけての地域である。北極海に面し、カナダと国境を接する。広さ7万8千平方km。1950年代にこの地域を保護しようという動きが始まった。1960年に連邦保護区になり、1980年に立法化された。沿岸平野の6,100平方kmはエリア1002と称し、資源研究のための土地である。ブルックス山脈東部をカバーする3万2千平方kmは開発の及ばない荒野として保護されている。残り約4万平方kmでは必要最小限の管理を行う。 海岸平野は丘、湖、川が分布するツンドラで、渡り鳥、カリブー、ホッキョクグマの生息地である。標高3千mに達するブルックス山脈は南から伸びるロッキー山脈の一部で、北の北極海と南のユーコン平原の間の分水嶺である。ユーコン川が流れる南部には針葉樹のタイガが広がる。 保護区には全く道路が無く、イヌピアットとグィチンのエスキモー約400名が北と南に暮らしている。西方の海岸一帯には巨大プルドー・ベイ油田があり、原油パイプラインが保護区の西方をかすめてアラスカ州を南下する。エリア1002での石油掘削の可否は1977年から議論されている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北極野生生物国家保護区」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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