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北神線(ほくしんせん)は、兵庫県神戸市中央区の新神戸駅から北区の谷上駅までを結ぶ北神急行電鉄の鉄道路線である。 == 概要 == 神戸電鉄有馬線から神戸市中心部への短絡ルートとして建設された。谷上駅付近を除く全線が六甲山地を貫く全長7,276m〔より〕の「北神トンネル」となっている。このトンネルは1997年に北越急行ほくほく線が開業するまでは日本の私鉄最長の山岳トンネルだった。トンネルの建設に際しては自治体は出資せず、阪急電鉄と日本鉄道建設公団の折半によって行われた。なお、北神トンネルとほぼ並行して新神戸トンネル有料道路が神戸市によって建設されている(1976年5月15日開通、2012年に神戸市道路公社から阪神高速道路に移管され阪神高速32号新神戸トンネルとなった)。 北神線を計画するにあたり、当時建設計画中で、当初計画では、現在でも市営バス路線にて混雑状態にある青谷・王子動物園方面への延伸の可能性をも考慮して山陽新幹線新神戸駅とほぼ並行する形で建設する予定だった神戸市営地下鉄山手線新神戸駅(当時は仮称布引駅)の位置を変更した。また、山陽新幹線新神戸駅の直下を掘ることになり、国鉄から「構造計算上、新幹線新神戸駅を2mm以上沈下させてはいけない」という厳しい条件を課せられた工事でもあった〔阪急鉄道同好会報より。〕。 急勾配・短距離の路線であるため、車両の電気ブレーキが利かなくなる(回生失効)ことをなくす必要があり、車両の電気ブレーキで発電された回生電力を駅照明・駅務機器に利用できるようなシステムが当初より採用されている〔一般的な電力回生ブレーキの場合、同一変電所区間内の別の電車が電力を消費しなければ、電気ブレーキで発生した電力を使うことができず、結果、電気ブレーキが利かなくなる。新神戸方面行きはブレーキをほぼ常用する線路条件であり、早朝深夜等に列車本数が少ない場合に電気ブレーキが失効すると空気ブレーキのみに頼ることになり、安全性・車両メンテナンスに問題があるため。〕。 1995年1月17日の阪神・淡路大震災では大きな被害はなく、翌18日には運行を再開し、この時点でまだ不通だった他の鉄道路線などに代わり、大阪その他日本各地から神戸市都心部へ直結する唯一の交通機関としての機能を果たした(ただし後述の通り、やむを得ないとはいえ運賃の割高さがネックとなり利用したくても利用できない被災者がいると言われた)。 しかしながら短い距離の割に運賃が非常に高いことから輸送量が伸び悩み、建設費(先述の日本鉄道建設公団のP線方式による)の金利負担が重くなって経営が苦しくなり、2002年4月1日に鉄道施設を神戸高速鉄道に譲渡し、神戸高速鉄道が第三種鉄道事業者、北神急行電鉄が第二種鉄道事業者に変更されたが、神戸高速鉄道の他線とは異なり、営業や運行は引き続き北神急行電鉄により行われている。なお、神戸高速鉄道が20年間北神線の鉄道施設を保有した後、残資産及び残債務はすべて阪急電鉄が引き継ぐことになっている〔より〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北神急行電鉄北神線」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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