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北限のサル(ほくげんのさる)は、青森県の下北半島に生息するニホンザル(ホンドザル)である。ヒト以外の霊長類では、世界で最も北に生息していることからこのように呼ばれている。この北限のサルは国の天然記念物に指定されている(下北半島のサルおよびサル生息北限地)。 == 特色 == 北限のサルは、下北半島の頭部に分布するニホンザルである。かつては下北半島の北西部と南西部の2ヵ所に分布域があり、それぞれ別の個体群として生息していたが、現在では連続的な分布となり1つの個体群となっている〔環境省自然環境局野生生物課編『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物1 哺乳類』財団法人自然環境研究センター、2002年、ISBN 4-915959-73-2。〕。 この地域のニホンザルは、海岸を採食場にすることで知られている。海岸に出て、岩に張り付いているヨメガカサ等のカサガイ類を剥がして食べるほか、ホンダワラやアマノリなど海藻類を食べる。また、漂着するダイコン、キャベツを拾って喰うことも観察されている。他地域でも海岸に出る例は知られているが、これほど海産物を食べる例は他にはないようである。森林の食物だけに頼っていては生き延びられないためであろう。脇野沢の野猿公苑では、冬季は杉の葉をエサとして与えている。なお、九艘泊から仏ヶ浦にかけての区間は、自動車道路が海岸沿いを通っておらず、ニホンザルの生息地の林地が直接海岸に接している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「北限のサル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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