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ケ145形は、かつて日本国有鉄道の前身である鉄道省に在籍した、特殊狭軌線用タンク式蒸気機関車である。 == 概要 == 元は、千葉県営鉄道久留里線(現在の東日本旅客鉄道久留里線)に所属した機関車で、1912年(明治45年)2両がドイツのオーレンシュタイン・ウント・コッペルで製造された。千葉県営鉄道では、3形〔1形、2形は、野田線の機関車に付与された。〕(1, 2)と称したが、1923年(大正12年)9月1日の国有化にともない、それに先立つ8月27日付けで国有鉄道籍となり、ケ145形(ケ145, ケ146)と改番された。製造番号は、5249, 5250であると推定されているが、メーカーのリストでは耶馬渓鉄道に納入されたことになっている。これは、輸入を取り扱った商社が、千葉県の駆け込み注文に対し、耶馬渓鉄道用に発注されていた車両を、急遽千葉県に振り向けたものと考えられている。耶馬渓鉄道に対しては、1913年(大正2年)に3両の同形機(製造番号6586 - 6588)が追加発注のうえ、納入されている。 本形式は、単式2気筒飽和式のサイド・ウェルタンク機関車である。運転整備重量は9.3トン、出力は40PS級で、動輪の軸距は従輪を含めて1,100mmである。 最大の特徴は、0-4-2(B1)という車軸配置である。こうした車軸配置は、側水槽や炭庫の容量増大や後進運転時の安定性などを買われて、森林鉄道の機関車に採用されることが多いが、本形式は、単に軸重軽減のためと推定されており、製造時はこれらについて、あまり考慮された構造ではなかった。1915年(大正4年)の6月と7月に水槽の改造や炭庫の背面への張り出しを設ける改造の認可申請が出されている。 本形式は、国有化後も久留里線で使用されたが、1930年(昭和5年)8月20日に1,067mm軌間への改築が完成し、用途を失った。本形式は千葉機関区に1年ほど保管された後、1931年(昭和6年)9月16日付けで廃車となり、間もなく新小岩工場で解体された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「国鉄ケ145形蒸気機関車 (初代)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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