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【名詞】 1. semivoiced sound 2. p-sound =========================== ・ 半 : [はん] 1. (n,n-adv,n-suf,n-pref) half ・ 半濁音 : [はんだくおん] 【名詞】 1. semivoiced sound 2. p-sound ・ 濁音 : [だくおん] 【名詞】 1. sonant 2. voiced sound ・ 音 : [おと, ね] 1. (n,n-suf) sound 2. note
半濁音(はんだくおん)とは、日本語に関する用語で、 を含む音、即ち、「ぱ・ぴ・ぷ・ぺ・ぽ・ぴゃ・ぴゅ・ぴぇ・ぴょ」の各音節の総称である。 半濁音に付される丸状の記号「゜」は、半濁点と呼ばれる。 == 小史 == 定説によれば、奈良時代以前のごく古い日本語においてはパ行音とハ行音の区別はなく、その頭子音は一律に のような音であった。その後音の弱化を経て、 のような音が生じたとされる。 平安時代になると、漢語の影響を受けて撥音「ん」や促音「っ」などの音が新たに導入され、これにともなって、以下のように2種類の音が見られるようになった。
しかしこの時点ではおそらく、両音はいまだ同一音素の相補的な異音同士の関係に過ぎなかったと考えられる。 16世紀、日本はポルトガル人と出会い、ポルトガル語から多くの語彙を得たが、その際には、 →ばてれん のごとく語頭の 音は回避し〔ただし →パン のような例外もある。〕、語中では、 →えうろっぱ(→ヨーロッパ)、→かっぱ(合羽) のように「っ」を挿入することが通常だった。このことから、当時 音の出現できる場所にはいまだ制約があり、上記の棲み分けがおおむね踏襲されていたらしい、ということがうかがわれる。 江戸時代になると 音のほうはさらに弱化し、現代語に近い や などの音価を持つようになった。この時点で、それを と同一の音素であると知覚することは、もはや難しくなっていた可能性がある。そのような中、書籍など文字文化の大衆化もあいまって、文面上における訓点などをいっそう工夫して読みやすさを向上する必要が生じ、その一環として半濁点が発明された〔なお、こうした経緯から、歴史的には、半濁点が使われていない(=半濁点を補って読まなければならない)文献が多数存在している。〕。ちなみに、弱化した音のほうがより一般的な音と認識されたために、 音のほうに付標することになったのだと推察される。 近代に入ると欧米から大量の外来語が流入し、「ん」「っ」以外の音の後や語頭において 音を使うことがごく当たり前になった。これによって と との最小対〔例として、「老父」に対する「ロープ」、「腹具合」に対する「パラグアイ」など。〕が、機能的にも確立したといえる。'' 音で発音される *上記以外の音の後、および語頭では、 のごとき音で発音される しかしこの時点ではおそらく、両音はいまだ同一音素の相補的な異音同士の関係に過ぎなかったと考えられる。 16世紀、日本はポルトガル人と出会い、ポルトガル語から多くの語彙を得たが、その際には、 →ばてれん のごとく語頭の 音は回避し〔ただし →パン のような例外もある。〕、語中では、 →えうろっぱ(→ヨーロッパ)、→かっぱ(合羽) のように「っ」を挿入することが通常だった。このことから、当時 音の出現できる場所にはいまだ制約があり、上記の棲み分けがおおむね踏襲されていたらしい、ということがうかがわれる。 江戸時代になると 音のほうはさらに弱化し、現代語に近い や などの音価を持つようになった。この時点で、それを と同一の音素であると知覚することは、もはや難しくなっていた可能性がある。そのような中、書籍など文字文化の大衆化もあいまって、文面上における訓点などをいっそう工夫して読みやすさを向上する必要が生じ、その一環として半濁点が発明された〔なお、こうした経緯から、歴史的には、半濁点が使われていない(=半濁点を補って読まなければならない)文献が多数存在している。〕。ちなみに、弱化した音のほうがより一般的な音と認識されたために、 音のほうに付標することになったのだと推察される。 近代に入ると欧米から大量の外来語が流入し、「ん」「っ」以外の音の後や語頭において 音を使うことがごく当たり前になった。これによって と との最小対〔例として、「老父」に対する「ロープ」、「腹具合」に対する「パラグアイ」など。〕が、機能的にも確立したといえる。'' のごとき音で発音される しかしこの時点ではおそらく、両音はいまだ同一音素の相補的な異音同士の関係に過ぎなかったと考えられる。 16世紀、日本はポルトガル人と出会い、ポルトガル語から多くの語彙を得たが、その際には、 →ばてれん のごとく語頭の 音は回避し〔ただし →パン のような例外もある。〕、語中では、 →えうろっぱ(→ヨーロッパ)、→かっぱ(合羽) のように「っ」を挿入することが通常だった。このことから、当時 音の出現できる場所にはいまだ制約があり、上記の棲み分けがおおむね踏襲されていたらしい、ということがうかがわれる。 江戸時代になると 音のほうはさらに弱化し、現代語に近い や などの音価を持つようになった。この時点で、それを と同一の音素であると知覚することは、もはや難しくなっていた可能性がある。そのような中、書籍など文字文化の大衆化もあいまって、文面上における訓点などをいっそう工夫して読みやすさを向上する必要が生じ、その一環として半濁点が発明された〔なお、こうした経緯から、歴史的には、半濁点が使われていない(=半濁点を補って読まなければならない)文献が多数存在している。〕。ちなみに、弱化した音のほうがより一般的な音と認識されたために、 音のほうに付標することになったのだと推察される。 近代に入ると欧米から大量の外来語が流入し、「ん」「っ」以外の音の後や語頭において 音を使うことがごく当たり前になった。これによって と との最小対〔例として、「老父」に対する「ロープ」、「腹具合」に対する「パラグアイ」など。〕が、機能的にも確立したといえる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「半濁音」の詳細全文を読む
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