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半精度浮動小数点数 (はんせいどふどうしょうすうてんすう) は浮動小数点方式で表現された数(浮動小数点数)の一種で、16ビット(2オクテット)の形式による数である。 IEEE 754-2008ではbinary16と名づけられている。これは元来、記録や通信など、データ量の削減が必須で精度を必要としない用途のためのフォーマットであり、計算を行うことは意図されていなかった。しかしディープラーニング分野においての需要があり、近年(2015年)のGPUでは半精度浮動小数点に特化した演算器を持つものもある〔【後藤弘茂のWeekly海外ニュース】1TFLOPSのNVIDIAモバイルSoC「Tegra X1」 - PC Watch 〕。 半精度浮動小数点は比較的新しい浮動小数点形式である。これはインダストリアル・ライト&マジック社の研究の中で、広いダイナミックレンジを扱うがハードディスクやメモリのコストをかけられない画像形式のために作られた。 この形式はOpenEXR、OpenGL、 Cg、Direct3Dなどいくつかのコンピュータグラフィックス環境で使われる。8ビット・16ビットの整数に対する利点は、ダイナミックレンジの広さによりハイライトや影のディテールが保たれることである。一方32ビット単精度に対する利点は、精度と引き換えにストレージおよび回線幅が半分で済むことである。 OpenCLのC言語ではhalf、gcc では __fp16 で ARM などでは使える〔Half-Precision - Using the GNU Compiler Collection (GCC) 〕。 == IEEE 754 半精度2進浮動小数点表現: binary16 == IEEE 754標準はbinary16を以下のように定めている。 * 符号ビット: 1 ビット * 指数部の幅: 5 ビット * 仮数部の幅=精度: 11 (明示的には10ビット) 他のIEEE754浮動小数点表現と同様、指数部が全0でない限り黙示的な「1」のビットを仮数部に持つ(いわゆる「ケチ表現」)。このため仮数部に記録するのは10ビットだが11ビットの精度を持つ。より、これは十進数にしておよそ3桁の値となる。ビットは下図のように並ぶ。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「半精度浮動小数点数」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Half-precision floating-point format 」があります。 スポンサード リンク
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