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半群 : ミニ英和和英辞書
半群[はんぐん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [はん]
  1. (n,n-adv,n-suf,n-pref) half 

半群 : ウィキペディア日本語版
半群[はんぐん]

数学における半群(はんぐん、)は集合 ''S'' とその上の結合的二項演算とをあわせて考えた代数的構造である。言い換えれば、半群とは演算が結合的なマグマのことをいう。半群の名は、既存のの概念に由来するものである。半群の概念は、各元が必ずしも逆元を持たないという点で(あるいはさらに単位元すら持たない可能性があるという点で)群の概念とは異なる。
半群の演算はほとんど乗法的に書かれる(順序対 (''x'', ''y'') に対して演算を施した結果を ''x'' • ''y'' などで、あるいは単に ''xy'' で表す)。
半群についてきちんとした形での研究が行われるようになるのは20世紀の初めごろからである。半群は、「無記憶」系 すなわち各反復時点でゼロから開始される時間依存系 の抽象代数的な定式化の基盤であるので、数学の各種分野において重要な概念である。応用数学においては、半群はの基本モデルである。また偏微分方程式論では、半群は空間発展的かつ時間非依存な任意の方程式に対応している。有限半群論は1950年代以降、有限半群と有限オートマトンとの間の自然な関連性から、理論計算機科学の分野で特に重要となった確率論では半群はマルコフ過程に関連付けられている 。
== 定義 ==
集合 ''S'' とその上の二項演算 • : S × S → S が与えられたとき、組 (''S'', • ) が以下の条件を満たすならば、これを半群という。
; 結合律: ''S'' の各元 ''a'', ''b'', ''c'' に対して、等式 (''a'' • ''b'') • ''c'' = ''a'' • (''b'' • ''c'') が満たされる。
手短に言えば、半群とは結合的マグマのことである。''S'' を半群 (''S'', •) の台集合とよび、また誤解の虞が無いならば「半群 ''S''」のように台集合と同じ記号で半群そのものを表す。
台集合が有限集合であるような半群を有限半群 または位数有限な半群、有限位数を持つ半群 、無限集合であるような半群を無限半群 または位数無限な半群、無限位数を持つ半群 という。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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