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ヒナモリ(卑奴母離、比奈毛里、比奈守、夷守)は、3世紀から4世紀頃の日本(邪馬台国)の国境を守備する軍事的長の名称。後に地名、駅名、神社名等に残る。またヒナモリの「モリ (守)」はカバネとしても使われた〔 太田亮『日本上代における社会組織の研究』1921年〕。 == 邪馬台国時代の軍事的長 == 『魏志倭人伝』は、邪馬台国に属する北九州の対馬国、一支国、奴国、および不弥国の副官に「卑奴母離」(ヒナモリ)がいたことを伝えている。これらの国々は邪馬台国の外国交易ルートに位置し、外敵や賊に対する守りを固めるために置かれた男子の軍事的長の称号と考えられる〔原田大六「邪馬台国論争」〕。 魏志倭人伝の卑奴母離は、奈良時代以後の夷守と同じ言葉と見られるが、上代特殊仮名遣で夷守の「も」は甲類であるのに対し、卑奴母離の「母」は乙類であり発音が少し違う。可能性としては、卑奴母離の方が魏志倭人伝の誤記であるとか、或いは夷守の「も」が弥生時代は乙類の発音で、奈良時代までに甲類の発音に変化した事も考えられる。卑奴母離と夷守が別の意味の言葉である可能性も残る。「も」の甲類と乙類の区別は古事記には残っているが、日本書紀では使い分けはなくなっている(乙類の発音はある)。「も」乙類は奈良時代でも既に消滅しかけていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒナモリ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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