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南京の基督 : ミニ英和和英辞書
南京の基督[なんきんのきりすと]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [みなみ]
  1. (n,vs) South 2. proceeding south 
南京 : [なんきん]
 【名詞】 1. Nanjing (city in China) 
: [みやこ, きょう, けい]
 【名詞】 1. capital 2. metropolis
: [き, もとい]
 【名詞】 1. basis 
基督 : [きりすと]
 (n) Christ

南京の基督 : ウィキペディア日本語版
南京の基督[なんきんのきりすと]

南京の基督』(なんきんのきりすと)は、芥川龍之介の短編小説。中国南京を舞台にしたキリスト教信者少女娼婦の物語。梅毒に侵され、客をとるのを止めていた少女の前に現れたキリスト似の外国人との一夜の出来事と、その後の金花と日本人旅行家との対話が描かれている。
なお、この作品には〈本篇を草するに当り、谷崎潤一郎氏作「秦淮(しんわい)の一夜」に負ふ所尠(すくな)からず。附記して感謝の意を表す。〉との謝辞が付されて、谷崎の小説を依拠したことが示されているが、正確な作品名は『秦淮の夜』である〔牧野陽子「芥川龍之介『南京の基督』における〈語りの構図〉」(成城大学経済研究、2005年9月)〕〔『秦淮の夜』は、1919年(大正8年)、雑誌『中央日報』2月号に発表された。日本人旅行者が可憐な少女娼婦を買い、愛しさと歓喜で抱きしめるという話で、谷崎潤一郎の実体験を元にしている。谷崎はその前年の1918年(大正7年)末に中国に旅行し、翌年に『秦淮の夜』の他、『美食倶楽部』『蘇州紀行』『南京奇望街』などの紀行文を発表している。〕。
1920年(大正9年)、雑誌『中央公論』7月号に掲載され、翌年1921年(大正10年)3月14日に新潮社より刊行の『夜来の花』に収録された。1995年(平成7年)に香港・日本の合作で同名の映画が製作された。
== あらすじ ==
南京に住む敬虔なキリスト教徒で、気立てのやさしい15歳の私娼・宋金花は、悪性の梅毒にかかってしまう。同じ娼婦仲間から「客にうつせば治る」という迷信じみた療法を教えられたものの、キリストの教えに背くことになると、客をとらずに頑なに拒んでいた。ある晩、彼女のもとへキリストに似た外国人の男がやって来た。当初拒んでいた金花だが、キリストとだぶるその男に抱かれた。その晩、金花の夢の中にキリストが現れ病を癒した。目を覚ました金花は、あの人がキリストだったのだと思った。
翌年の春、その話を金花から聞いた知り合いの日本人旅行者は、そのキリストに似た男が日米ハーフのGeorge Murryではないかと考える。その男は南京の娼婦を買い、金を払わず逃げたことを自慢していたのだった。日本人旅行者はそのことを金花に言おうか、黙っていようか思案しながら、金花にその後の病状を訊ねた。金花は暗れ晴れと顔を輝かせて、その後一度も煩いがないことを告げた。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「南京の基督」の詳細全文を読む




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