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南向ダム(みなかたダム)は、長野県駒ヶ根市、一級河川・天竜川水系天竜川に建設されたダム。吉瀬(きせ)ダム、吉瀬えん堤(きせえんてい、吉瀬堰堤)ともいう。高さ7.57メートルの重力式コンクリートダム(堰)で、中部電力の発電用ダムである。同社の水力発電所・南向発電所に送水し、最大2万6,700キロワットの電力を発生する。 == 歴史 == 天竜川の水資源を活用した水力発電所を建設すべく1926年(大正15年)3月5日に発足した天竜川電力は、その先駆けとして大久保発電所の建設工事を同年11月に、続いて下流の南向発電所の建設工事を1927年(昭和2年)7月に着工〔「伊那谷の電源開発史」(『シンポジウム「中部の電力のあゆみ」第12回 講演報告資料集』14 - 16ページ)より。〕。南向発電所の工事用電力を確保するため、先んじて建設が進められていた大久保発電所が1927年(昭和2年)9月に完成し、南向発電所に至る22キロボルトの送電線が敷設されると、これを機に南向発電所の建設工事が本格着手となった〔「伊那谷の電源開発史」(『シンポジウム「中部の電力のあゆみ」第12回 講演報告資料集』16 - 17ページ)より。〕。上伊那郡中沢村(現・駒ヶ根市中沢)吉瀬に天竜川をせき止める南向ダムを建設し、下流の発電所まで長さ11.732キロメートルの水路が開削された〔「伊那谷の電源開発史」(『シンポジウム「中部の電力のあゆみ」第12回 講演報告資料集』17ページ)より。〕。水路の長さが当初の計画よりも1,305メートル長くとられたことで有効落差が3メートル増え、それに伴って出力規模も2万1,300キロワットから2万4,100キロワットに拡大されている〔。発電用水車はスウェーデンのボービング製、発電機はイギリスのブラウンボベリ製で、当時世界最高水準の技術が投入された〔「伊那谷の電源開発史」(『シンポジウム「中部の電力のあゆみ」第12回 講演報告資料集』18ページ)より。〕。 1929年(昭和4年)1月に主要工事が完了〔。同年2月に送電線が完成したことで、南向発電所は運転を開始した〔。南向発電所から伸びる送電線は大同電力のものであり、南向発電所で発生した電力は大同電力へと供給された〔。154キロボルトもの高い電圧での送電は、伊那谷において初の試みであった〔。その後、大久保発電所とともに矢作水力、日本発送電を経て、中部電力が継承〔「大久保発電所の歴史と技術」(『シンポジウム「中部の電力のあゆみ」第12回 講演報告資料集』72ページ)より。〕。現在の出力は2万6,700キロワットである〔「水力発電所データベース 」より(2012年3月17日閲覧)。〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「南向ダム」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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