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南沙諸島埋め立て問題(なんさしょとううめたてもんだい)とは、中華人民共和国が南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)で暗礁を埋め立て、人工島にして軍事拠点とする工事を行っていることを問題とする国際論争。 == 経緯 == === 2014年以前 === 2014年5月にフィリピン外務省が、中国がジョンソン南礁(赤瓜礁)を埋め立てているということを示す時系列の写真を公開し、2014年に入ってから大量の土砂を投入しているということが判明。同礁は2012年の時点では目立つものはなかったが、2013年の時点では建造物が確認でき、2014年の時点では、すっかり埋め立てられていた。フィリピン外務省は、この中国の行為をフィリピンの領域内で行われているということから国際法に違反していると批判。フィリピン政府は、2014年5月にミャンマーで開かれた東南アジア諸国連合首脳会議の場で非公式にこの行為について問題提起をし、中国に対して抗議。これに対して中国は、自国領で行っていることであり、何を造ろうと中国の主権の範囲内と拒否した〔フィリピン、中国の南シナ海埋め立て写真公開 日本経済新聞電子版(日本経済新聞社)(2014年5月15日)〕。 2014年8月にフィリピンが、中国に対して南沙諸島問題の平和的解決を目指す「南シナ海行動宣言」に違反していると抗議。埋め立てられたジョンソン南礁についてベトナムからは島ではないと指摘されており、満潮時はすべてが海面下に没する岩礁ならば国際法では埋め立てをしても領海や排他的経済水域(EEZ)の根拠となる島とは認められない。中国は同様の工事を複数の岩礁で進めていた〔【主張】南沙埋め立て 中国の暴挙を放置するな 産経ニュース(産経新聞社)(2014年9月10日)〕。 2014年11月24日には、ファイアリー・クロス礁(永暑礁)に滑走路などを備えた人工島を建設していることを認めたうえで、中国人民解放軍の羅援少将が「正当な行為だ」と述べてアメリカに反論し、この問題にアメリカは口出しすべきでないとした。その前週にイギリスの国際軍事専門誌『IHSジェーンズ・ディフェンス(IHS Jane's Defence)』が同礁での人工島造成の記事を掲載したの受けてアメリカは、中国に埋め立ての中止を求めるとともに、関係各国に同様の行為を行わないように促していた。また同少将は、フィリピン、マレーシア、ベトナムも既に岩礁に軍事施設を建設済みであり、中国は国際社会の圧力に耐えて建設を続行するとも述べた〔南沙諸島での滑走路建設、「正当」と中国将軍 AFPBB News(AFP)(2014年11月24日)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「南沙諸島埋め立て問題」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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