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南泉州市(みなみせんしゅうし)は、大阪府泉南市・阪南市・泉佐野市・泉南郡田尻町・同岬町の5市町の合併によって2005年に誕生する予定であった市の名称である。 ==概要== 2004年に泉佐野市を除く4市町において住民投票が実施された(泉佐野市は市長が合併推進を公約としていたため、事実上市民の同意があるとして住民投票を行わなかった)。この住民投票で、岬町を除く3市町で合併反対が有効投票総数の過半数となったことにより計画は頓挫し、合併協議会は解散された。 合併反対が上回った理由は、新市役所を泉佐野市役所とすることを始め、後から協議会の前身である研究会に加わった泉佐野市が協議の主導権を握ったことに対する他市町の反発もあったと見られている。またこの合併が、財政が苦しい泉佐野市の救済合併という側面があった〔2004年8月14日付 朝日新聞夕刊〕ことから、比較的財政が豊かな反対三市町と泉佐野市の間で、合併に対する温度差が大きかったともされている〔〔泉佐野市はりんくうタウンの整備や同地への企業進出の伸び悩みによる財政負担が大きく、当時約1400億円の借金を抱え、財政再建団体転落の一歩手前であった。一方田尻町は、関空関連の投資を抑えたため、関空関連の税収を主とする自主財源が歳入の約9割を占め、財政健全度が高く、泉佐野市とは対照的な財政状況であった。〕。財政格差から来る合併後の住民サービスの低下も一因であった〔〔例えば田尻町においては、合併により水道等の公共料金が値上げされると見込まれていた。投票前の同町における住民アンケートでは「合併反対」が77%を占めていた。〕。 南泉州市構想は白紙に戻ったが、その後、「南泉州」という地域区分が見かけられるようになってきている。ただし、かつての日根郡と近似の範囲を指したり、泉南と同義であったり、また、堺市を除く泉州地域を指したりするなど、範囲の統一性に欠けるものとなっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「南泉州市」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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