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雌蕊(雌蘂、しずい、)は、被子植物の花(両性花または雌花)に1個または複数ある雌性生殖器官で、一般には「めしべ」と呼ばれる。雌性配偶体である胚嚢をその内部に保護し、雄性配偶体である花粉を受け入れて、両者が形成する配偶子の間で受精が成立するためのなかだちをする機能を持つ。また、その内部で種子が発育した後には、その周囲に形成される果実の原器となる。 花の中に1個または複数ある(複数ある場合は全体をまとめて雌器:Gynoeciumともいう)。雌蕊を構成している、葉に相同の単位を心皮(しんぴ:Carpel)といい、1個の雌蕊は1個(離生心皮)または複数の心皮(合生心皮:この場合は花には1個の雌蕊しかない)からなる。心皮はシダ植物や裸子植物の大胞子葉に相当する。 ==形態== 雌蕊は基部から先端に向かって次のように分けられる: *子房(しぼう,)は花柱の下にあるふくれた部分で、胚珠(受精したのちに種子となる)を含む。受精後、発育して果実となる。 *花柱(かちゅう,)は柱頭と子房をつなぐ細長い部分で、花粉管を胚珠まで伸長させる通路がある。 *柱頭(ちゅうとう,)は先端の部分にあり、表皮がなく、花粉を受け取るために特化した器官である。ふつう粘着性がある。花柱がなく子房に柱頭が直接乗った形になる種(ケシ科など)もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「雌蕊」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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