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原カナン文字(げんカナンもじ)とは、青銅器時代後期(紀元前15世紀頃~)のレバント文書にみられる、22の象形文字からなる(アクロフォニー)による子音文字である。紀元前1050年を境とし、それ以前の文字を慣習的に原カナン文字と呼び、それ以降の文字はフェニキア文字と呼ぶ。原カナン文字で書かれた約10の碑文が現在のイスラエルとレバノンで見つかっている。 == 他の文字との関係 == 原カナン文字はヒエログリフを祖とし、ワディ・エル・ホル文字と原シナイ文字と関係が深く、西はアラビア文字、ギリシア文字、ヘブライ文字、ラテン文字、キリル文字、ティフナグ文字(ベルベル語の文字) から、東はモンゴル文字、一説によるとパスパ文字を経由してハングルにいたるまで、今日用いられているほぼすべてのアルファベットの原型ともなっている。フェニキア文字と古ヘブライ文字は原カナン文字に最も近いが、ヘブライ語もフェニキア語もカナン語群のひとつであり、太古の発音では、原カナン文字のもとになった言語とほぼ同じ子音体系を有していたことを考えればそれも驚くにはあたらない。 原カナン文字の祖形となる文字が、1905年と1999年にエジプト中部で発見されており、おそらくこの古代文字にはまだ部分的に表語文字的な性質が残っていたものと思われる(ワディ・エル・ホル文字と原シナイ文字参照)。この文字体系は後世のものより字数が多いとみられ、異体字を用いていた可能性もある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「原カナン文字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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