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『厭魅の如き憑くもの』(まじもののごときつくもの)は、三津田信三による日本の推理小説・ホラー小説。刀城言耶シリーズの第1長編。 単行本は、2006年2月28日に原書房〈ミステリー・リーグ〉より書き下ろしで刊行された。文庫版は、2009年3月13日に講談社文庫より刊行された。装丁は、単行本がスタジオ・ギブ(川島進)、文庫版が坂野公一(welle design)による。装画は単行本・文庫版ともに村田修が手がけている。 原書房の「本格ミステリ・ベスト10」2007年版(国内部門)で第3位となる。 最後まで読まなければホラーなのかミステリなのかわからない小説は書けないだろうか、と考えた結果として生まれた〔『生霊の如き重るもの』三津田信三|講談社ノベルス|講談社ノベルス|講談社BOOK倶楽部 〕。 ミステリ評論家の千街晶之は「どこまでも徹底して作り込んだ本格ミステリであり、だからこそ恐怖感が満点で、ラストのどんでん返しが見事に成功している」と評価している〔『厭魅の如き憑くもの』文庫版 解説〕。小説家の柴田よしきは「もともと三津田は、ホラーと本格推理の融合を目指した個性的な作風で知られているが、本作品は、まさに三津田の真骨頂が結実した」と評価している〔『厭魅の如き憑くもの』 : 今日の一枚 しばたのブログ 〕。 == あらすじ == 昭和30年代前半のある年の4月、刀城言耶は神々櫛村を訪れる。そこは、古来より多くの不可思議な伝承をもつ地域であり、また神隠しに遭う者が多い地域でもあった。 ある日、憑き物を移した依代を、憑座である紗霧が緋還川に流しに行く。依代を流して巫神堂に戻るまで、憑座は決して後ろを振り返ってはいけないとされているが、途中、紗霧は何かの視線や気配を背中に感じ、その何かとは憑き物ではないかと考えた紗霧は、左肩越しに後ろを見る。しかし、不思議なことに何もいなかった。 言耶が神々櫛村を訪れてまもなく、山伏の小佐野膳徳が、カカシ様の笠を被り、蓑をまとって縊死しているのが発見される。次いで、勝虎がカカシ様の格好をして溺死しているのが発見される。また、毒物の入ったお茶を飲んで中毒死した国治がカカシ様の姿で発見される。続いて、怪死した絹子がカカシ様の姿で発見される。また、勇もカカシ様の姿をし、手鎌でのどを切られて死んでいるのが発見される。 やがて言耶が、一連の事件に対する自らの考えを関係者の前で話すことになる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「厭魅の如き憑くもの」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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