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株式会社友朋堂書店(ゆうほうどうしょてん)は、学校向けの文部科学省検定済教科書の販売および法人向けの個別受注による本の販売を行う日本の企業〔前島智仁「友朋堂書店が全店閉店 つくばに3店舗 卸業者の閉業影響」茨城新聞2016年2月13日付朝刊、経済面A版9ページ〕。茨城県つくば市吾妻三丁目8番地7に本社を置く。 2016年(平成28年)2月11日までは社名と同名の書店をつくば市にて3店舗展開し、店頭販売を行っていたが、出版取次業者の廃業に伴い店頭販売から撤退した〔〔。店頭販売当時は幅広い書籍や雑誌を取り扱うつくば市内では著名な書店であり、筑波大学の学生や近隣住民から親しまれていた〔。 == 沿革 == 1980年(昭和55年)7月、株式会社友朋堂書店を設立〔。1981年(昭和56年)5月に柳橋治社長が父とともに書店の営業を開始した〔「あの時私は 友朋堂書店社長 柳橋治さん」朝日新聞1989年9月2日付朝刊、茨城版〕。開業当時、店舗(吾妻店)は借地で周囲は草原となっており、マーケティング担当者から「商売として成り立つのは難しい」と言われたという〔。ところが開店初日には大勢の客が詰めかけ、1日で190万円を売り上げる盛況ぶりとなった〔。筑波研究学園都市という立地特性から、雑誌や一般書はもとより、3,000円から5,000円の高価な専門書まで何でも売れ、一時は業界から注目を浴びた〔。その後、筑波研究学園都市では書店の出店が相次ぎ、ジャスコ系列(現イオングループ)のブックバーン、カスミ系列のブックランドカスミが出店したほか、西武筑波店とダイエーつくば学園店も広大な書籍売り場を設け、競争が激化した〔"ジャスコも郊外型店出店 “筑波書店戦争”激しさ増す 教育水準高い消費者狙う"日本経済新聞1986年7月11日付朝刊、地方経済面北関東4ページ〕。友朋堂書店でも2号店(梅園店)を1986年(昭和61年)3月に開業し、営業時間の延長や店舗面積の拡大で対抗しようとした〔。 地域の書店として、1996年(平成8年)4月には月刊誌『筑波の友』創刊10周年を記念して「筑波研究学園都市ブックフェア」を吾妻店で開催〔"「筑波の友」創刊10周年 23日からブックフェア"朝日新聞1996年4月19日付朝刊、茨城版〕、2011年(平成23年)1月には存続が危ぶまれた筑波書林を応援しようと「ふるさと文庫応援フェア」を当時営業していた全4店で開催している〔土田芳孝"地域文化掘り起こした「ふるさと文庫」出版 筑波書林頑張って つくばの書店 1500冊並べ応援フェア きょうから4店舗で"朝日新聞2011年1月15日付朝刊、茨城版30ページ〕。 2000年(平成12年)には4店舗体制となった〔。長年営業を続ける中で、住民や学生らから親しまれる書店へと成長していった〔〔。一方で、いわゆる「活字離れ」や電子書籍の台頭などの影響により経営は厳しくなってきていた〔。 2016年(平成28年)2月5日、友朋堂書店の取引先であった出版取次業の太洋社が自主廃業に向けた準備に入ることを発表した〔。2月8日には太洋社の説明会が開かれ、友朋堂書店では他の取引先との交渉を行ったものの、条件面で合意に至らず、店頭販売からの撤退を決めた。そして同年2月11日に吾妻店を閉店した〔。吾妻店は22時までの営業であったが、営業最終日は来客が多かったため、通常より30分遅れて店のシャッターが下ろされた〔。また常陽新聞は公式twitterで吾妻店の写真と同店の象徴であった「本」のサインが「間もなく消えます」とつぶやき、注目を集めた。 翌2月12日には桜店と梅園店を閉鎖し、全店舗が閉店した〔〔〔。閉店に際して柳橋治社長は「店舗での営業再開を目指していきたい」と語り、店頭販売の復帰を検討していることを表明した〔。twitter上では友朋堂書店の閉店を惜しむ声が続出し、「友朋堂ロス」が発生した〔。店舗閉鎖に伴い、友朋堂書店は教科書販売と外商に特化することになった〔。 太洋社の廃業に伴う書店の閉店は友朋堂書店にとどまらず、ひょうたん書店(鹿児島市)、ブックス書泉(熊本市)、ブックランドあいむ(愛知県豊橋市)が相次いで閉店する事態となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「友朋堂書店」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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