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反独裁民主戦線(はんどくさいみんしゅせんせん、 英語略称:UDD)は、タイ王国の市民団体〔「市民団体」の定義づけは共同通信および日本の外務省の定義づけに依拠した。〕。前身団体は反独裁民主同盟(DAAD)であり、現在もこの訳で呼ばれることもある。また、「スアデーン」という名称で呼ばれることもある。 2006年(平成18年)のタイ軍事クーデターによって失脚したタクシン・チナワット元首相の支持者が中心となっていることからタクシン派とも呼ばれている。また、タイの国旗の中にある国民の団結心と国家を表す赤をシンボルカラーにしており、赤色の衣類を身につけてデモ活動に参加する構成員が殆どであることから、通称として赤シャツ隊や赤服軍団と呼ばれることもある。 == 概要 == この団体はクーデターの黒幕とされる枢密院議長のプレーム・ティンスーラーノンやクーデター後に暫定首相を務めたスラユット・チュラーノンらを象徴とする「軍部や官界を基盤としたエリート層」が国政を支配する体制を、議会の解散と選挙の実施で打破することによってタイに民主主義を確立することを目指して活動している。 タクシンの出身地であるタイ北部や、貧困層の多いタイ東北部を地盤とし、主に農民や低所得層〔「タイにおけるアピシット政権の発足と課題」 『経済レビュー』平成21年(2009年)1月15日 NO.2009-3 三菱東京UFJ銀行 企画部経済調査室 p.7〕から支持されている。 反対勢力の民主市民連合幹部であるソンティ・リムトーングンが経営するメディア、ASTVプーヂャッガーンに対抗し、自営でテレビ、ラジオ放送、雑誌発行を行っている。また、系列の新聞としてタイ・レッドニュースがある。 タイ政治・社会論の研究者である赤木攻は2010年2月時点における団体の内部について「現在の「赤服」は多様であり、内部分裂もあり、自称や他称も存在している。加えて、クーデタ(官僚政治)派と見られている軍部や官界にも隠れた「赤服」も多いという。また、本来非暴力主義を貫こうとしているようだが、過激な行動に出る者もいて統制が取れない面もある。」という見方をしていた〔赤木攻 「タイ政治社会の潮流 「赤服」の言い分―民主化闘争―」 『アジアの経済ビジネス情報/NNA.ASIA』 2010年2月11日 2010年5月6日 閲覧。〕。 2010年(平成22年)5月17日、幹部の一人が具体的な金額については明らかにしていないものの、団体の活動資金をタクシンから援助してもらっていることを認めた。また、2010年5月22日、タイ政府は反政府集会が開かれていた場所からM79 グレネードランチャーや手榴弾、M16自動小銃や治安部隊から強奪した銃など、大量の武器を発見したと発表した〔CRESによる武装分子が使用した武器に関する会見 (非公式翻訳) 在京タイ王国大使館ウェブサイト〕。 在タイ日本国大使館は、団体の構成員と誤解されてトラブルに巻き込まれるのを防ぐため、赤い衣服を身に着けないよう注意喚起を行っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「反独裁民主戦線」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 United Front for Democracy Against Dictatorship 」があります。 スポンサード リンク
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