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反跳爆撃(はんちょうばくげき)は、主に艦船を攻撃目標とした爆撃方法の一つ。低空飛行中の航空機から目標手前の水面に爆弾を投下し、爆弾を海面に反発させて攻撃目標に到達命中させる。第二次世界大戦中にアメリカ陸軍航空軍、イギリス空軍、イタリア空軍がほぼ同時期に別々の発案で実用化した。反跳爆撃の用語は日本海軍のもので、日本陸軍では跳飛爆撃と呼んだ。音写でスキップボミング(Skip bombing)とも。 == 概要 == 最初に反跳爆撃を実戦に投入した人物は、イタリア空軍第97飛行大隊指揮官ジーゼッペイ・チェインニ少佐とされる。イタリア空軍はドイツからJu 87 スツーカ急降下爆撃機を輸入して装備していたが絶対数が不足しており、地中海を航行する連合国軍艦艇に少数機で攻撃を行い、効率的に損害を与えねばならなかった〔#爆撃王列伝96頁〕。そこでチェインニは爆弾を跳飛させる方法を考案し〔#爆撃王列伝97頁〕、1941年4月4日ギリシア北西岸沖イオニア諸島・ケルキラ島デルティニコ湾に停泊していたギリシア海軍輸送船「ササナ号」(932トン)にJu-87の操縦桿を自ら握ってスキップボミングを実施、同船を撃沈した〔#爆撃王列伝98頁〕。チェインニと部下達は急降下爆撃と跳飛爆撃を組み合わせることで連合国軍船舶に損害を与え続け、4月21日にはギリシャ汽船「イオアナ」(1,200t)を反跳爆撃で撃沈した〔#爆撃王列伝99頁〕。 ウィリアム・ベン少佐率いる南西太平洋区(en)アメリカ陸軍航空軍第5空軍第43爆撃隊63戦隊が第二次世界大戦中に開発したと一般に言われる。正確には、1942年にフロリダの射撃実験場でサージェント・ハフ大佐による研究が行われ、これを実戦に移したのがベン少佐であった〔秦(1996年)、123頁以下。〕。 連合国軍の反跳爆撃はニューブリテン島のラバウル基地周辺で最初に実施された。第5空軍は日本の船舶に対しB-25を使用して反跳爆撃を実施した。攻撃成果は非常に効果的であると判明した。 反跳爆撃は、急降下爆撃機や魚雷を積んだ雷撃機のような特別の機材を用いなくても、艦船に対して効果的な打撃を与えることができた。しかし、時折海面での反跳時に爆弾が起爆してしまう、あるいは反跳せずに沈んでしまうなどの欠点はあった。また、目標に向かって直線的に接近し、そのまま低空で飛び越えるという攻撃方法のため、対空砲による反撃を受ける危険性も高かった。 ほぼ同時期にイギリスでも類似のアイディアが考案され、イギリス空軍でも反跳爆撃が実施された。1942年4月にバーンズ・ウォリス博士が考案したもので、専用の反跳爆弾も開発した。1943年5月に、ナチス・ドイツの水力発電用大型ダムに対して使用された(チャスタイズ作戦)。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「反跳爆撃」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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