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(n) Passion music =========================== ・ 受難 : [じゅなん] 1. (n,vs) suffering 2. agony 3. passion ・ 受難曲 : [じゅなんきょく] (n) Passion music ・ 難 : [なん] 1. (n,n-suf) difficulty 2. hardships 3. defect ・ 難曲 : [なんきょく] (n) difficult musical piece ・ 曲 : [きょく, くせ] 【名詞】 1. a habit (often a bad habit, i.e. vice) 2. peculiarity
受難曲(じゅなんきょく、)は、新約聖書のマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの4つの福音書に基づくイエス・キリストの受難を描いた音楽作品をいう。受難曲はキリスト教の聖週間における典礼と密接に結びつき、中世以来の長い伝統を有しており、17世紀から18世紀には、ルター派圏内で合唱や管弦楽を伴うオラトリオ受難曲が数多く作曲された。現代においても、演奏会または典礼用の受難曲が新たに創作されている。 == 受難曲の起源 == キリスト教では、聖週間の典礼においてイエスの受難を追想するため、かなり早い時期から受難物語の朗唱が行われていた。今日に残る最も古い記録は、スペインの修道女エゲリアが、381年から384年にエルサレムを巡礼した際、当地で行われた礼拝に関するものである。 10世紀以降のローマ・カトリック教会では、枝の主日、聖火曜日、聖水曜日、聖金曜日の典礼において、それぞれマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネ福音書に基づく受難物語が指定され、助祭がその朗唱を担当した。朗唱は朗唱音と呼ばれる一定の音を繰り返す朗唱定式にしたがって行われ、その調子、速度、音量等は、表示文字 (litterae significativae) やネウマによって記譜された。受難曲の朗唱の正確な音程が記された最古の資料は、パリ国立図書館が所蔵する12世紀のコルビ写本に収録されているものである。 13世紀に入ると、クレルヴォーのベルナルドゥスによる受難物語の神秘主義的解釈の浸透や、ドミニコ会・フランチェスコ会等の活動に見られる宗教的情熱の高揚を受けて、受難の追体験としてのコンパッシオの意義が重視されるのとあわせて、受難曲の朗唱に一段と演劇的な手法が取り入れられるようになる。その1つが複数の聖職者が役柄を分けて歌い交わすもので、確実な記録として残る最古の作品は、1254年のドミニコ会のグロス本に記されたものである。14世紀-15世紀には、受難曲の朗唱における登場人物の分担が一般的となり、福音史家は中庸な音高を保持しながら助祭が歌い、イエスの言葉は司祭が低い声で荘重に歌い、その他の登場人物は副助祭が高い声で歌うようになる。さらに、ヴロツワフ大学図書館に所蔵される1348年に書かれた写本では、トゥルバに複数の人物による斉唱が採用されており、こうした受難曲における演劇的な効果の追求は、教会の礼拝の外で演技を伴って上演されることで、中世典礼劇の母体となって、民間に広く浸透していく。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「受難曲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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