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preoral lobe =========================== ・ 口 : [くち] 【名詞】 1. mouth 2. orifice 3. opening ・ 口前 : [くちまえ] 【名詞】 1. way of speaking 2. profession ・ 前葉 : [ぜんよう] (n) preceding page ・ 葉 : [よう, は] 【名詞】 1. leaf
口前葉(こうぜんよう・prostomium)というのは、環形動物など、体節制をもつ動物において、口よりも前にある節である。一般に頭部としての役割を持っている。前口節、前口葉、頭葉と呼ばれることもある。 == 環形動物の場合 == 環形動物の場合、全身が体節に分かれ、体の先端に口がある。口を含む体節は囲口節(いこうせつ・peristomium)と呼ばれ、普通は付属肢を持たない。それよりも前にあるのが口前葉である。口前葉は不完全な体節のような形であり、通常は体節を数える場合には、これを含めない。トロコフォア幼生の上体部に由来する。 *多毛類では、いわゆるゴカイのようなものでは口前葉はよく発達し、眼点や感触手などの感覚器官を備えており、内部には脳がある。体の先端部分に突き出しているが、口から吻を突出させるものでは、その上に乗ったような形になる。ケヤリムシのような定在性のものでは、口前葉そのものは退化的で、目立たない。その代わりに触手がよく発達し、房状などになって、呼吸と濾過摂食のための器官となっている。 *貧毛類の場合、口前葉は一般に退化的である。フツウミミズなど日常的に目にするフトミミズ科のものでは明確な形が見られず、単に丸みを帯びた先端部というだけでのものであるが、テングミズミズミミズやトガリミズミミズなどの小型のミズミミズ類や、オヨギミミズ科には体の先端に吻状に突出した口前葉をもつ種がある。これらの多くは水生である。ミズミミズ科には頭部に眼を備えているものも多いが、それらはゴカイ類とは異なり、囲口節上にある。 *ヒル類では、ほとんど確認できないほど退化している。 *ユムシ動物は、独立した群として扱われるが、環形動物と類縁があるものと考えられる。その体には体節制が発達しない。しかし、口の先に突き出した吻が口前葉であると考えられている。柔軟で伸び縮みし、種によっては長く伸びて数十cmにも達する。目だった感覚器はなく、内側が繊毛粘液摂食に使われる。なお、一部の種ではこの部分を自切する。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「口前葉」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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