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古山 高麗雄(ふるやま こまお、1920年(大正9年)8月6日 - 2002年(平成14年)3月11日)は、日本の小説家、随筆家、編集者。芥川賞作家 主として太平洋戦争での従軍体験や戦後の生活を舞台にした小説を発表し、いかなる場においても変わることのない人間のありかたを描き出した。 ==略歴== *1920年(大正9年) - 朝鮮新義州で開業医の家庭に生まれる。 *1938年(昭和13年) - 新義州中学校首席卒業。成績面では平安北道知事賞を受けて卒業式で答辞を読む資格があったが、自習の時間に抜け出して池でスケートをするなどの行動が問題視され、知事賞も答辞も認められなかった〔古山 (2004)P.49-50〕。 *1939年(昭和14年) - 第二高等学校理科不合格。筆記試験は合格だったが、面接で「教練と体操は嫌いです」と言ったせいで落とされたという(『人生、しょせん運不運』P.70-71)。城北高等補習学校にて安岡章太郎の知遇を得る。 *1940年(昭和15年) - 慶應義塾大学医学部予科と第三高等学校文科丙類に合格し、後者に入学。講義に出席せず、遊郭に通って親からの仕送りを使い果たす生活を送る〔古山 (2004)P.123ー124〕。 *1941年(昭和16年) - 成績劣等と出席日数不足のため進級試験に落第し、同校退学。教授の伊吹武彦に「自分の落第は普通の落第なのか、それとも反国家的な学生としての放校なのか」を問うたところ、伊吹は明確な返答をせず「君のような人は、教育など受けない方がいいかもしれませんね」と言った〔古山 (2004)P.145〕。母死去。 *1942年(昭和17年)秋 - 徴兵検査で第二乙種合格。仙台の歩兵第4連隊に配属される。幹部候補生要員に編入されたが、軍人勅諭の暗唱を拒んだことから落第。そのまま終戦まで兵卒として転戦することとなる〔ノーベル書房編集部編『陸軍郷土歩兵聯隊写真集 わが聯隊』 ノーベル書房、1979年。p80〕。 *1943年(昭和18年) - 第二師団司令部に転属、ビルマなど南方戦線を転戦。 *1945年(昭和20年) - ラオスにて終戦を迎える。終戦当時一等兵、ポツダム上等兵。 *1946年(昭和21年) - 捕虜収容所勤務歴により、BC級戦犯容疑者としてベトナムにて拘束、サイゴン刑務所に収容される。この間昇進し、最終的に軍曹となる。父死去。 *1947年(昭和22年) - 禁固8ヶ月の判決が下されるも、未決通算により翌日釈放、復員。 *1948年(昭和23年) - 財団法人日本映画教育協会に就職。 *1949年(昭和24年) - 松浪明子と結婚。 *1950年(昭和25年) - 財団法人日本映画教育協会を退職。河出書房に入社。長女千佳子出生。 *1957年(昭和32年) - 河出書房倒産により、退職。 *1958年(昭和33年) - 教育出版嘱託契約。 *1962年(昭和37年) - 教育出版嘱託を解除、芸術生活に入社。 *1963年(昭和38年) - 『季刊藝術』の同人に参加し、編集専従として編集長に就任。芸術生活を退社。 *1969年(昭和44年) - 初の作品となる『墓地にて』を発表。 *1970年(昭和45年) - 『プレオー8の夜明け』にて芥川賞を受賞。 *1973年(昭和48年) - 『小さな市街図』にて芸術選奨新人賞を受賞。 *1979年(昭和54年) - 季刊藝術社を退社。 *1983年(昭和58年) - 初孫亜海(のちのタレント春名愛海)出生。 *1993年(平成5年) - 『セミの追憶』にて川端康成文学賞を受賞。 *1999年(平成11年) - 妻明子病没。 *2000年(平成12年) - 『断作戦』・『龍陵会戦』・『フーコン戦記』の三部作にて菊池寛賞を受賞。 *2002年(平成14年) - 神奈川県相模原市上鶴間の自宅で死去。享年81。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古山高麗雄」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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