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古川沼(ふるかわぬま)は、岩手県陸前高田市にあった潟湖。岩手県内最大の自然湖沼であったが〔、平成23年(2011年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震によって引き起こされた大津波の後、広田湾と古川沼を隔てていた砂州の多くが消滅し、現状では海となっている。 == 古川沼の概要 == 古川沼は気仙川が広田湾に注ぐ付近に発達した幅約200-300メートルの砂州によって、広田湾の一部が閉塞されて形成された潟湖である〔千田、松本、小原(1984)〕。古川沼の北西部からは陸前高田の平野部と市街地を南北に縦断するように流れる二級河川の川原川が流入し、東部からは小泉川が流入し、更に高田下水路、長砂下水路という二本の下水路も古川沼に流入していた〔 。また気仙川の堤防が現在のような形に整備される以前は、洪水時に気仙川が古川沼に流入していた記録も残っている〔。 古川沼の西側から気仙川河口付近に繋がる水路があり、かつては潮の干満によって水路から海水が流入していた。近世になって陸前高田市の平野部に広がる水田の塩害を防ぐため、海水の流入を制限する水門が設けられたが、海水の流入そのものを止めたわけではなかった〔吉田、森丘(1980)〕。海水の流入が見られた1970年代以前の古川沼は比較的水質が良く、シジミが生息し湖水浴も行なわれていた〔。しかしチリ地震津波によって大きな被害を受けた後、古川沼から海への水路に設けられた鉄製のゲートが閉じられることにより海水の流入が止まり、陸前高田市街地から生活排水の流入が続いたこともあって、古川沼は激しい水質汚染に見舞われるようになった。汚染が激しくなった古川沼の浄化を図るため様々な努力が重ねられた結果、水質の改善が見られるようになったが、平成23年(2011年)3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う大津波によって、広田湾と古川沼を隔てていた砂州の多くが消滅し、古川沼は海の一部となってしまった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「古川沼」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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